エクセルで平均値を求める「AVERAGE関数」を解説

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2018-05-11 2018-05-14

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エクセルで対象となる集まり(母集団)の平均値を求めることが出来る「AVERAGE関数」を初心者の方にもわかるように、丁寧に詳しく解説します。 0を除く(0を含まない)平均値、空白を除く平均値、平均値の丸め(四捨五入・切り上げ・切り捨て)、標準偏差との関係なども含めて解説しています。

1.平均値とは?

平均値は、小学校の算数で習います。一応おさらいとして平均の求め方ですが、観測値の総和を観測値の個数で割ったものです。簡単に言えば、対象の合計を対象の数で割ったものが平均値です。

例えば、平均体重を求める場合ですが、Aさん60kg、Bさん50kg、Cさん40kgの3名がいたとして

  • (1) 体重の総和(対象の合計)を求める。→60kg+50kg+40kg=150kg
  • (2) 観測の個数(対象の数)を数える。→3人
  • (3) (1)体重の総和を(2)観測の個数で割って平均体重を求める。→150kg÷3人=50kg

これが平均の求め方です。

2.平均値を求めるAVEGERA関数

エクセルで平均値を求めるにはAVERAGE関数を使うのがおすすめです。平均年収、平均寿命、平均体重、平均身長、平均貯蓄額など様々な平均がありますがが、これらを求めるのにこのAVERAGE関数が使えます。

平均を求める対象に0を含んでいたり、空白を含んでいたり、対象の数が増減したり、結果を丸め(四捨五入・切り上げ・切り捨て)にも簡単に対応ができます。

3.AVERAGE関数の読み方

AVERAGE関数は「アベレージ カンスウ」と読みます。平均の英訳AVERAGEそのままです。硬い数学の世界ではAVERAGE以外にも「MEAN」が使われるようですが、一般的に平均はAVERAGEのようです。

平均を表す記号には、Xの上に棒をひいたエックスバーがあります。エクセルやワードではこの記号を表示する方法として「数式ツール」で可能です。

4.AVERAGE関数の書式

AVERAGE関数の書式は以下になります。

=AVERAGE(引数1)

引数1は平均値を求めたい対象となる「数値」「セル番地」「セル名称」「関数」などを指定してください。

引数については”引数とは?”の記事で詳しく解説していますので、良ければそちらを参照してください。

ちなみに文字列をセルに直接入力する以外にも「fxボタン」や「Σ(オートサムボタン)」からAVERAGE関数が指定できます。 又、関数で使う文字列は基本的に「半角英数」で入力して下さい。

文字の半角英数の入力については”記号の読み方と出し方一覧”の記事で詳しく解説していますので、良ければそちらを参照してください。

5.AVERAGE関数の引数の指定方法

5-1.平均の対象が連続したセルの場合

平均値を求めたいデータが入力されたセル番地がA10?C20の場合、

=AVERAGE(A10:C20)

5-2.平均の対象が離れた個別セルの場合

平均値の対象がセルA5、セルB7、セルC9にある場合

=AVERAGE(A5,B7,C9)

5-3.平均の対象が離れたセル範囲の場合

平均値の対象がセルA5:B7、セルC9:D11にある場合

=AVERAGE(A5:B7,C9:D11)

6.AVERAGE関数の対象外の引数

AVERAGE関数の引数1に以下が含まれていても、平均を求めるのに対象外なので、結果に影響はありません。

  • 文字列 "あいうえお"
  • 空白セル ""
  • 論理値 TRUEやFALSE

7."0(ゼロ)"はAVERAGE関数で対象に含まれる

AVERAGE関数の引数1に以下が含まれていると、平均を求めるのに影響しますので注意が必要です。0を除外して計算する場合は、次項の方法で除外できます。

  • 数値(0も含む)

8."0(ゼロ)"を除外して平均値を求める方法

8-1.新しいエクセルの場合(2007以降)

AVERAGEIF関数で条件(ゼロ以外)に合うデータの平均値を求めます。AVERAGE関数の書式は以下になります。

=AVERAGEIF(範囲,条件,[平均対象範囲])

A1~B10を対象に、0(ゼロ)を除いた平均値を求めるには、以下の様に指定します。

=AVERAGEIF(A1:B10,"<>0")

"<>0"はゼロ以外を表し、ゼロを除いた平均値を求めることができます。

8-2.古いエクセルの場合(2003以前)

3つの関数を組み合わせて求めます。

  • ①SUM関数で合計を求める。
  • ②COUNT関数でデータの個数を求める。
  • ③COUNTIF関数でデータが0の個数を求める。

3つの関数を組み合わせると以下の様になります。

=SUM(範囲)/(COUNT(範囲)-COUNTIF(範囲))

※分母をカッコで括るのがポイントです。

9.AVERAGE関数の答えを丸める方法

AVERAGE関数の答えを丸める(四捨五入、切り捨て、切り上げ)にはROUND関数で行います。

ROUND関数については”ROUND関数-四捨五入”の記事で詳しく解説していますので、良ければそちらを参照してください。

例えばセルA5?B7に平均の対象となる数値が入力されていて、求めた平均値を小数点以下第1位まで求めたい場合、以下の様に指定します。

9-1.四捨五入

=ROUND(AVERAGE(A5:B7),1)

9-2.切り捨て

=ROUNDDOWN(AVERAGE(A5:B7),1)

9-3.切り上げ

=ROUNDUP(AVERAGE(A5:B7),1)

10.平均値と中央値

平均所得のニュースを目にしますが、国民の給料分布が富士山の様な形であれば「平均値」で表すのが妥当です。 しかし、山の形が左右いびつな場合は、平均値でなく「中央値」で考える必要があるかもしれません。 エクセルで中央値を求めるには「MEDIAN関数」を使います。

例えば、日本の高度成長期の給与分布はこんな感じでしょうか?

0000万円台 ■
0100万円台 ■■
0200万円台 ■■■■
0300万円台 ■■■■■■
0400万円台 ■■■■■■■
0500万円台 ■■■■■■■■■■
0600万円台 ■■■■■■■
0700万円台 ■■■■■■
0800万円台 ■■■■
0900万円台 ■■
1000万円台 ■

さらに現在の日本の格差社会の給与分布はこんな感じでは?

0000万円台 ■■■■■■■
0100万円台 ■■■■■■■■■
0200万円台 ■■■■■■■■■■■
0300万円台 ■■■■■■■
0400万円台 ■■■■■
0500万円台 ■■■
0600万円台 ■■
0700万円台 ■
0800万円台 ■
0900万円台 ■
1000万円台 ■■■

11.標準偏差とは?

標準偏差はデータのばらつきを表す事ができます。エクセルには標準偏差を求める関数が用意されています。

母集団のサンプルから求める標準偏差はsで表し「STDEV関数」で求めることが出来ます。

STDEV関数については”STDEV関数-標本の標準偏差(s)”の記事で詳しく解説していますので、良ければそちらを参照してください。

母集団全体から求める標準偏差はσ(シグマ)で表し「STDEVP関数」で求めることが出来ます。

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