【Excel】COVAR関数-共分散(2組の対応するデータ間での平均からの偏差の積の平均値)を求める-


(約文字)

2019-08-07

  • Keyword
  • Excel
  • COVAR関数
  • 共分散
  • 標準偏差
  • 平均値

COVAR関数とは

エクセルの「COVAR関数(コバリアンス:Covariance)」は共分散(2組の対応するデータ間での平均からの偏差の積の平均値)を返す関数です。

簡単に言えば、「二組の対応するデータの間の関係を表す値」を求める関数です。数学では「Xの偏差×Yの偏差」で求められます。

  • ・国語と英語のテストの関係を調べる
  • ・最終学歴と収入金額の関係

この様な場合に利用するのが「COVAR関数」です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=COVAR(配列1,配列2)

引数要否内容
配列1必須整数のデータが入力されている一方のセル範囲を指定します。
配列2必須整数のデータが入力されている一方のセル範囲を指定します。

ポイント

共分散を利用することによって、2組のデータの関係を分析することができます。例えば、収入と最終学歴の関係を調べることができます。

出典:Microsoft - Office サポート

COVAR関数の解説

  • ・引数には、数値か、数値を含む名前、配列、または参照を指定します。
  • ・引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として0(ゼロ)を含むセルは計算の対象となります。
  • ・配列1と配列2に入力されているデータ数が異なる場合、エラー値#N/Aが返されます。
  • ・配列1または配列2にデータが入力されていない場合、#DIV/0!がエラー値として返されます。
出典:Microsoft - Office サポート

COVAR関数の使用例

COVAR

5人の国語のテスト結果、英語のテスト結果の共分散(関係)を求めるには、以下の様に指定します。

  • 国語:セルA2~A6(50点、60点、80点、70点、90点)
  • 英語:セルB2~B6(60点、70点、80点、90点、100点)

=COVAR(A2:A6,B2:B6)
=180

注意事項

重要: この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい 1 つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excel の将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。

出典:Microsoft - Office サポート

より新しい「COVARIANCE.P関数」「COVARIANCE.S関数」の利用を推奨します。

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