【Excel】N関数-他表計算ソフトとの互換性維持のために値を数値に変換する-


(約文字)

2020-07-02

  • Keyword
  • Excel
  • N関数
  • 表計算ソフト
  • 互換性
  • 数値
  • 変換

N関数とは

エクセルの「N関数」は他表計算ソフトとの互換性を維持するために、値を数値に変換する関数を返す関数です。

  • 数値は、そのままの数値で返す
  • 組み込み書式で表示された日付は、その日付のシリアル値を返す
  • 論理値のTRUE(真)は、数値の1を返す
  • 論理値のFALSE(偽)は、数値の0を返す
  • #DIV/0などのエラー値は、エラー値を返す
  • その他の値は、数値の0を返す

この様な働きをするのが「N関数」です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=N(値)

引数必要性内容
必須変換する値を指定します。

N関数の解説

  • ・N関数は、他の表計算ソフトとの互換性を維持するために用意されています。Excelでは、必要に応じて値が自動で変換されるため、通常、数式ではN関数を使用する必要はありません。
  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年7月2日は 1900年1月1日から44014日後に当たるので、シリアル値は44014になります。
出典:Microsoft - Office サポート

N関数の使用例

データ説明
7
偶数
TRUE
2020/07/02

上のデータに対する、A2の値を数値に変換した値を求めます。

=N(A2)

=7(A2の値は数値なので、そのまま数値が返されます。)

上のデータに対する、A3の値を数値に変換した値を求めます。

=N(A3)

=0(A3の値は文字列なので、数値の0が返されます。)

上のデータに対する、A4の値を数値に変換した値を求めます。

=N(A4)

=1(A4の値は論理値のTRUEなので、数値の1が返されます。)

上のデータに対する、A5の値を数値に変換した値を求めます。

=N(A5)

=1(A5の値は日付なので、シリアル値の44014が返されます。)

値"7"を数値に変換した値を求めます。

=N("7")

=0("7"は文字列なので、数値の0が返されます。)

関連する関数

  • T関数:引数を文字列に変換して
  • TEXT関数:数値を書式設定した文字列に変換して返す
  • VALUE関数:文字列を数値に変換して返す