【Excel】OFFSET関数-指定した行数と列数だけシフトした位置のセルやセル範囲への参照を返す関数-
約~分
(約文字)
2020-08-27
- Keyword
- Excel
- OFFSET関数
- 行数
- 列数
- シフト
- セル
- セル範囲
- オフセット参照
OFFSET関数とは
エクセルの「OFFSET関数」は指定した行数と列数だけシフト(オフセット)した位置のセルやセル範囲への参照を返す関数です。
返される参照は「単一セル」「セル範囲」への参照です。 返される参照の行数(高さ)と列数(幅)を指定することも可能です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=OFFSET(参照基準, 行数, 列数, [高さ], [幅])
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
参照基準 | 必須 | オフセットの基準を指定します。セルorセル範囲を指定する必要があります。それ以外を指定した場合は、エラー値#VALUE!が返されます。 |
行数 | 必須 | 参照基準の左上隅のセルを上方向or下方向へシフトする距離を行数単位で指定します。5を指定すると、参照基準の左上隅のセルから5行下方向へシフトします。正の数を指定すると下方向へシフトし、負の数を指定すると上方向へシフトします。 |
列数 | 必須 | 参照基準の左上隅のセルを左方向or右方向へシフトする距離を列数単位で指定します。5を指定すると、参照基準の左上隅のセルから5列右方向へシフトします。正の数を指定すると右方向へシフトし、負の数を指定すると左方向へシフトします。 |
[高さ] | [省略可] | オフセットした参照の高さを行数で指定します。正の数を指定する必要があります。 |
[幅] | [省略可] | オフセットした参照の幅を列数で指定します。正の数を指定する必要があります。 |
OFFSET関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・参照する行or列がワークシート端より外側になる場合は、エラー値#REF!が返されます。
- ・高さor幅を省略すると、参照基準のセル範囲と同じ行数or列数であると見なされます。
- ・OFFSET関数は、実際にセルを移動したり選択対象を変更せずにセル参照を返すだけの関数です。OFFSET関数は、セル参照を引数として使う関数と共に使います。例えば、数式SUM(OFFSET(C6,1,2,3,4)) では、セルC6を基準とし、セルC6から下方向に1行、右方向に2列シフトし、高さが3行で、幅が4列のセル範囲の値を集計します。
OFFSET関数の使用例
A列 | B列 | C列 | D列 | |
---|---|---|---|---|
1行目 | 4 | 16 | 11 | 7 |
2行目 | 8 | 3 | 1 | 12 |
3行目 | 13 | 10 | 5 | 9 |
4行目 | 2 | 14 | 15 | 18 |
5行目 | 6 | 0 | 19 | 17 |
上のデータに対する、セルA5の値を表示します。
=OFFSET(C3,2,-2,1,1)
=6
上のデータに対する、セル範囲C3:D5を合計します。
=SUM(OFFSET(A1,2,2,3,2))
=83