エクセルで
訂正線や取り消し線の
引き方&消し方
約~分
(約文字)
2018-09-03
エクセルで訂正線や取り消し線の引き方や消し方
消したい過去の出来事は誰にでもあるはず。でも消さずに誰にでも見せる勇気も必要です。特にコミュニティのみんなで共有すべき事はその変更の前後をわかりやすく表現する事が見える化で巷で流行りました。 エクセルのセルに入力された数値や文書やキーワードなどの文字上に訂正線や取り消し線(見え消し線)を入れる方法&消す方法を、エクセルマスターの「ヒサ」が初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事の目次
1.訂正線・取り消し線の目的
記録のセキュリティーを保持したまま、内容を訂正する場合にも使います。特にリスクの高い業界では、記録の訂正は見え消し線が使われます。 企業の経営上の数値を見直す場合、記録のセキュリティーを保持し履歴を残すために、前の数値が分かる状態で見直したい場合があります。 また、リスクが高い医療機器や航空、宇宙、防衛分野の部品や製品を検証した記録を訂正する場合にも、見え消しによる変更の実施が義務付けられている場合もあるでしょう。
2.訂正線や取り消し線の引き方
エクセルで作ったデータで取り消し線を引く場合、セルに対する書式設定で対応が可能です。 具体的な取り消し線の指定方法は以下になります。取り消し線を引きたい文字を選択して
セルの書式設定【Ctrl】+【1】>フォントタブ>文字飾り>取り消し線>チェックを入れる>OKボタン
以上で選択した文字に取り消し線が引かれます。文字ではなくセルを選択した場合は、セル内の文字全てに訂正線が引かれます。
3.訂正線や取り消し線の消し方
取り消し線の消し方は以下になります。取り消し線を消したい文字を選択して
セルの書式設定【Ctrl】+【1】>フォントタブ>文字飾り>取り消し線>チェックを外す>OKボタン
引き方と同じ方法で消すことができます。セルを選んだ場合は、セル内の文字全ての訂正線を消す事ができます。
4.訂正線や取り消し線のショートカット
取り消し線を引く場合と消す場合に使えるショートカットキーは以下です。
【Ctrl】+【5】(え)
複数箇所を指定する場合は、上記のショートカットキーを使って作業した方が、早く・正確にできますので、ショートカットキーが用意されていることを頭の片隅に覚えておきましょう。
5.訂正線や取り消し線を二重線にする
エクセルの取り消し線で二重線を引くことは残念ながらできません。 日本語や漢字圏の独自の文化なのかわかりませんが、エクセルは英語圏であるアメリカの企業マイクロソフト社のアプリケーションソフトウェアなので、そこまで対応していません。
6.訂正線や取り消し線だけを赤などの別の色に変える
エクセルの取り消し線だけ色を変えることは残念ながらできません。これも残念ですが対応していませんが、ポリシーがエコロジーで環境負荷を考慮しての事なのでしょうか?
7.罫線では文字上に線は引けない
エクセルの罫線は、文字が入力されているセルの周りに線が引かれますので、文字の上に取り消し線の代わりに線を引くことはできません。 セルとは文字や数値や計算式や関数が入力されるエクセルの中で一番小さな部品(オブジェクト)です。
ちなみにセルが複数集まったものがシートで、シートが複数集まったものがブックです。
8.オートシェイプによる疑似的な訂正線
オートシェイプにより文字の上に疑似的な取り消し線を引くことは可能です。線を引くときに【Shift】キーを押しながら引けば、真っ直ぐ水平の線を引くこともできます。
但し、セルの書式設定と違い自由度が高いことにより、注意しなければならない点があります。
8-1.オートシェイプによる訂正線のメリット
以下は、セルの書式設定ではできませんので、必要ならオートシェイプを利用して下さい。
- 取り消し線のみ色を赤などに変える
- 取り消し線の太さを変える
- 取り消し線を二重線にする
この様な細かい調整が出来るメリットはありますが、以下のデメリットもあります。
8-2.オートシェイプによる訂正線のデメリット
オートシェイプとセルの中身とは別物なので、セルの内容を消してもオートシェイプの線はそのまま残ってしまい、消し忘れの可能性があります
但し、オートシェイプはセル内の文字数の増減に連動していませんので、計算結果として表示されている文字に対してオートシェイプで取り消し線を指定することはオススメしません。
どうしても二重線を引きたい場合は、完成時に再確認するなど、面倒ですが注意が必要になります。
9.まとめ
取り消し線はセルの書式設定で可能だが、二重線は出来ないし線だけ色を変える事も不可。 オートシェイプは二重線や線だけ色を変えられ自由度が高いがセル内容を連動していないので注意が必要。 ?
この記事は以上です。最後までご覧頂き、ありがとうございました。