【Excel】CEILING.MATH関数-基準値の倍数に数値を切り上げる関数-
約~分
(約文字)
2020-10-26
- Keyword
- Excel
- CEILING.MATH関数
- 基準値
- 倍数
- 数値
- 切り上げ
CEILING.MATH関数とは
エクセルの「CEILING.MATH関数」は指定した基準値の倍数に一番近い値に数値を切り上げる関数です。
エクセルの「CEILING関数」との違いは以下になります。
- 基準値の指定を省略できる。
- 数値が負の場合に丸め方向(ゼロに向かうorゼロから離れる)が指定できる。
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- ・既定で、基準値は正の数値の場合は+1、負の数値の場合は-1です。
- ・既定では、小数点以下のある正の数値は最も近い整数に切り上げられます。例えば、6.3の場合は7に切り上げられます。
- ・既定では、小数点以下のある負の数値は最も近い整数(0に近い値)に切り上げられます。例えば、-6.7の場合は-6に切り上げられます。
- ・基準値およびモードの引数を指定することで、数値が負の場合の丸め方向を変更できます。例えば、-6.3を、基準値1、モード1で丸めると0から離れた-7になります。基準値とモードの値の組み合わせは多数あり、多様な方法で負の数値の丸め処理に影響します。
- ・モードの引数は正の数値には影響しません。
- ・基準値の引数により、指定された基準値の倍数で最も近い整数に切り上げられます。丸める数値が整数の場合は例外です。例えば、基準値が3の場合、数値は3の倍数で最も近い整数に切り上げられます。
- ・数値を2以上の基準値で除算して余りがでる場合は、結果が切り上げられます。
- CEILING関数:数値を基準値の倍数に切り上げる関数
- CEILING.MATH関数:数値を基準値の倍数に切り上げる関数(数値が負の場合は丸め方向の指定が可能)
- CEILING.PRECISE関数:数値を基準値の倍数に切り上げる関数(数値は正負に関係なく切り上げられる)
- ISO.CEILING関数:数値を基準値の倍数or最も近い整数に切り上げる関数
構文と引数
=CEILING.MATH (数値,[基準値],[モード])
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
数値 | 必須 | 丸める値を指定します。9.99E+307より小さく、2.229E-308よりも大きい値にする必要があります。 |
[基準値] | [省略可] | 切り上げの対象となる数値の倍数を指定します。省略した場合は1になります。 |
[モード] | [省略可] | 数値が負の場合の丸め方向を指定します。省略又は0を指定した場合はゼロに向かって丸め、0以外の数値を指定した場合ゼロから離れて丸め |
CEILING.MATH関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
CEILING.MATH関数の使用例
24.3を最も近い5の倍数の整数に切り上げます。
=CEILING.MATH(24.3,5)
=25
6.7 を最も近い整数に切り上げます。
=CEILING.MATH(6.7)
=7
-8.1を最も近い2の倍数の整数に(0に向かって)切り上げます。
=CEILING.MATH(-8.1,2)
=-8
-5.5を最も近い2の倍数の整数に(0から離れて)切り下げます。
=CEILING.MATH(-5.5,2,-1)
=-6