【Excel】CELL関数-セルの情報(書式・位置・内容)を返す-
約~分
(約文字)
2020-06-10
- Keyword
- Excel
- CELL関数
- セル
- 書式
- 位置
- 内容
CELL関数とは
エクセルの「CELL関数」はセルの情報(書式・位置・内容)を返す関数です。
- ・あるセルに対し計算する前に、そのセルに文字列ではなく数値が含まれていることを確認する場合などで使用します。
この様な場合に利用するのが「CELL関数」です。
注:セルを使用する数式には、言語固有の引数値があり、異なる言語バージョンのExcelを使用して計算した場合、エラーが返されます。 たとえば、チェコ語版のExcelを使用中にCELL関数を含む数式を作成すると、その数式はフランス語版を使ってブックを開いた場合に、エラーを返します。 別言語のExcelを使用しブックを開く場合は、代替の関数を使うorファイルのコピーを保存しておき言語に合わせてセルの引数を変更できるようにする必要があります。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=CELL(検査の種類, [対象範囲])
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
検査の種類 | 必須 | 返されるセルの情報の種類を指定するためのテキストを指定します。(次表参照)。 |
[対象範囲] | [省略可] | 情報が返されるセルを指定します。省略すると、検査の種類で指定された情報が、変更された最後のセルに対して返されます。対象範囲がセル範囲の場合、その範囲の左上隅のセルに関する情報だけが返されます。 |
検査の種類 | 戻り値 |
---|---|
"address" | 対象範囲の左上隅にあるセルの参照を表す文字列。 |
"col" | 対象範囲の左上隅にあるセルの列番号。 |
"color" | 負の数を色で表す書式がセルに設定されている場合は1。それ以外の場合は0。※ |
"contents" | 対象範囲の左上隅にあるセルの値。 |
"filename" | 対象範囲を含むファイルのフルパス名。対象範囲を含むワークシートが保存されていなかった場合は、空白文字列 ("")。※ |
"format" | セルの表示形式に対応する文字列定数。各種の表示形式に対応する文字列定数については次表を参照。セルが負数に対応する色で書式設定されている場合、文字列定数の末尾に"-"が付きます。正数またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合、結果の文字列定数の末尾に"()"が付きます。※ |
"parentheses" | 正の値またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合は1。それ以外の場合は0。※ |
"prefix" | セルの "文字位置" に対応する文字列定数。セルが左詰めの文字列を含むときは単一引用符 (')、右詰めの文字列を含むときは二重引用符 (")、中央揃えの文字列を含むときはキャレット (^)、両揃えの文字列を含むときは円記号 (¥)、また、セルにそれ以外のデータが入力されているときは空白文字列 ("") になります。※ |
"protect" | セルがロックされていない場合は0、ロックされている場合は1。※ |
"row" | 対象範囲の左上隅にあるセルの行番号。 |
"type" | セルに含まれるデータのタイプに対応する文字列定数。セルが空白の場合は"b" (Blank の頭文字)、セルに文字列定数が入力されている場合は"l" (Label の頭文字)、その他の値が入力されている場合は"v" (Value の頭文字) になります。 |
"width" | 2つの項目から配列を返します。配列の最初の項目は、セルの列の幅であり、整数に丸められます。セル幅の単位は、既定のフォントサイズの1文字の幅と等しくなります。配列内の2番目の項目はブール値で、列幅が既定値の場合はTRUE、ユーザーによって幅が明示的に設定されている場合はFALSEです。 ※ |
※:この値は、Web用Excel、Excel Mobile、Excel Starterでは未サポートです。
CELL関数の表示形式コード
検査の種類が"format"で、"対象範囲"が組み込みの表示形式で書式設定されたセルである場合に返される文字列値を以下に示します。
Excel の表示形式 | 戻り値 |
---|---|
全般 | "G" |
0 | "F0" |
#,##0 | ",0" |
0.00 | "F2" |
#,##0.00 | ",2" |
$#,##0_);($#,##0) | "C0" |
$#,##0_);[赤]($#,##0) | "C0-" |
$#,##0.00_);($#,##0.00) | "C2" |
$#,##0.00_);[赤]($#,##0.00) | "C2-" |
0% | "P0" |
0.00% | "P2" |
0.00E+00 | "S2" |
# ?/? または # ??/?? | "G" |
m/d/yy または m/d/yy h:mm または mm/dd/yy | "D4" |
d-mmm-yy または dd-mmm-yy | "D1" |
d-mmm または dd-mmm | "D2" |
mmm-yy | "D3" |
mm/dd | "D5" |
h:mm AM/PM | "D7" |
h:mm:ss AM/PM | "D6" |
h:mm | "D9" |
h:mm:ss | "D8" |
注:CELL関数の"検査の種類"が"format"で、後で参照元のセルに別の書式を適用する場合は、ワークシートを再計算する必要があります(F9キーを押す)。
関連する関数
- ADDRESS関数:ワークシート上のセル参照を文字列として返す