【Excel】FTEST関数-F検定の結果を求める-


(約文字)

2019-08-23

  • Keyword
  • Excel
  • FTEST関数
  • F検定
  • ばらつき

FTEST関数とは

エクセルの「FTEST関数(エフ・テスト)」はF検定の結果を返す関数です。

F検定は、配列1と配列2とのデータのばらつきに有意な差が認められない”両側確率”を返す関数です。

  • ・公立/私立の高校のテストの点数のばらつきに差があるかを判定する。
  • ・2つの群の標準偏差に差異があるか判断する。

この様な場合に利用するのが「FTEST関数」です。

構文と引数

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=FTEST(配列 1,配列 2)

引数必要性内容
配列1必須比較対象となる一方のデータを含む配列またはセル範囲を指定します。
配列2必須比較対象となるもう一方のデータを含む配列またはセル範囲を指定します。

FTEST関数の解説

  • ・引数には、数値か、数値を含む名前、配列、または参照を指定します。
  • ・引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として0(ゼロ)を含むセルは計算の対象となります。
  • ・配列1または配列2のデータ数が2未満である場合、または配列1か配列2の分散が0である場合、エラー値#DIV/0!が返されます。
  • ・LINEST関数から返されるF検定の値は、FTEST関数から返されるF検定の値と異なります。LINEST関数はF補正項を返し、FTEST関数は確率を返します。
出典:Microsoft - Office サポート

FTEST関数の使用例

「A組」と「B組」でテストを実施した結果が以下のセルに入力されている。

  • セルA2~A9(A組:53/57/49/51/49/52/46/56)
  • セルB2~B9(B組:51/49/50/52/49/53/50/49)

2組の得点の分布に差があるかをF検定で調べる。

但し、帰無仮説は「A組とB組の得点の分布には差がない」とする。

この場合は、以下の様に指定します。

=FTEST(A2:A9,B2:B9)

結果(両側確率)は"0.03"となり片側確率は"0.015"となる。

有意水準を5%(0.05)とすると、0.015 < 0.05 となり2組で有意差はあると判断でき、無期仮説が棄却されA組とB組で分布に差があると言える。

注意事項

重要:この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい1つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excelの将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。

出典:Microsoft - Office サポート

より新しい「F.TEST 関数」の利用を推奨します。

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