【Excel】MODE.MULT関数-最も頻繁に出現する値(最頻値)を縦配列として返す関数-
約~分
(約文字)
2021-11-15
- Keyword
- Excel
- MODE.MULT関数
- 最頻値
- 縦配列
MODE.MULT関数とは
エクセルの「MODE.MULT関数」は指定されたデータの中で、最も頻繁に出現する値(最頻値)を縦方向の配列(モード)として返す関数です。
この関数は、配列数式として入力する必要があります。
横方向の配列を返したい場合は、TRANSPOSE(MODE.MULT(数値 1,数値 2,...)) を使用します。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
=MODE.MULT((数値1,[数値2],...)
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
数値1 | 必須 | 最頻値(モード)の計算の対象となる最初の数値を指定します。 |
[数値2] | [省略可] | 最頻値(モード)の計算の対象となる2~254個の数値を指定します。カンマ(,)で区切られた数値の代わりに、単一配列や配列への参照を指定することもできます。 |
MODE.MULT関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・引数には、「数値」、「数値配列」、または数値を含む範囲を参照する「名前」か「セル参照」を指定します。
- ・引数として指定した「配列」または「セル範囲」に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。但し、数値として0(ゼロ)を含むセルは計算の対象となります。
- ・エラー値または数値に変換できない文字列を指定すると、エラーになります。
- ・対象となるデータに重複する値が含まれていない場合、エラー値#N/Aが返されます。
MODE関数のポイント
MODE関数では、データの中心傾向 (統計的分布における数値グループの中心位置) が評価されます。中心傾向を表す最も一般的な指標として、次の3つが挙げられます。
アベレージ:平均値
演算によって求める平均値です。グループの各数値を加算してそれらの数値の個数で割ることにより計算します。例えば、2、3、3、5、7、10の平均は、合計の30を個数の6で割った商、つまり5です。
メジアン:中央値
数値のグループの中央に当たる数値(中央値)です。中央値より大きい数値と小さい数値の個数が半々になります。例えば、2、3、3、5、7、10の中央値は4です。
モード:最頻値
数値のグループの中で、最も頻繁に出現する数値(最頻値)です。例えば、2、3、3、5、7、10の最頻値は3です。
数値のグループが対称分布の場合には、これら3つの中心傾向の測度の値は同じになります。数値のグループが非対称分布の場合には、値が異なることがあります。
出典:Microsoft - Office サポート
MODE.MULT関数の使用例
データ |
---|
1 |
2 |
3 |
4 |
3 |
2 |
1 |
2 |
3 |
5 |
6 |
1 |
上のデータに対する、最頻値を縦配列として求めます。
=MODE.MULT(A2:A13)
=1、2、3、#N/A、#N/A、#N/A、#N/A、#N/A
関連する関数
- MODE関数:データの中で最も頻繁に出現する値(最頻値)を求める
- MODE.SNGL関数:データの中で最も頻繁に出現する値(最頻値)を求める(MODE関数から名称変更)
- MODE.MULT関数:データの中で最も頻繁に出現する値を縦配列として求める