【Excel】ATAN2関数-XY座標の逆正接(アーク・タンジェント)を返す関数-


(約文字)

2020-09-17

  • Keyword
  • Excel
  • ATAN2関数
  • XY座標
  • 逆正接
  • アーク・タンジェント

ATAN2関数とは

エクセルの「ATAN2関数」はXY座標の逆正接(アーク・タンジェント)を返す関数です。

逆正接(アーク・タンジェント)とは、X軸と、原点(0,0)及び座標点(X座標,Y座標)を通る線との間の角度です。

角度は-pi~piの範囲内(-pi を除く)のラジアン単位(弧度法)で示されます。

  • 三角関数(正弦:サイン/正割:セカント/正接:タンジェント/余弦:コサイン/余割:コセカント/余接:コタンジェント)は、角度(ラジアン単位)に対しその数値(比率)を求める関数です。
  • 逆三角関数(逆正弦:アーク・サイン/逆正割:アーク・セカント/逆正接:アーク・タンジェント/逆余弦:アーク・コサイン/逆余割:アーク・コセカント/逆余接:アーク・コタンジェント)は、その数値(比率)に対し角度(ラジアン単位)を求める関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=ATAN2(X座標,Y座標)

引数必要性内容
X座標必須点のX座標を指定します。
Y座標必須点のY座標を指定します。

一般的なプログラムではATAN2(Y座標,X座標)の順で指定することが多いです。エクセルでは上記の様に逆になっているので注意が必要です。

ATAN2関数の解説

  • ・正の結果はX軸から左回り(反時計回り)の角度、負の結果は右回り(時計回り)の角度を示します。
  • ・ATAN2(a,b) と ATAN(b/a) は等しくなりますが、ATAN2関数ではaに0(ゼロ)を指定できる点が異なります。
  • ・X座標とY座標が共に0の場合は、エラー値#DIV/0!が返されます。
  • ・逆正接(アーク・タンジェント)をディグリー単位(度数法)で表すには、結果に180/PI()を掛ける or DEGREES関数を使用します。
出典:Microsoft - Office サポート

ATAN2関数の使用例

点1,1の逆正接(アーク・タンジェント)をラジアン単位(弧度法)で求めます。

=ATAN2(1,1)

=0.785398163

点-1,-1の逆正接(アーク・タンジェント)をラジアン単位(弧度法)で求めます。

=ATAN2(-1,-1)

=2.35619449

点-1,-1の逆正接(アーク・タンジェント)をディグリー単位(度数法)で求めます(180/PI()を掛ける方法)。

=ATAN2(-1,-1)*180/PI()

=-135

点-1,-1の逆正接(アーク・タンジェント)をディグリー単位(度数法)で求めます(DEGREES関数を使う方法)。

=DEGREES(ATAN2(-1,-1))

=-135

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