【Excel】FINV関数-F分布の確率関数の逆関数値を求める-
約~分
(約文字)
2019-08-20
- Keyword
- Excel
- FINV関数
- F分布
- ばらつき
- 自由度
FINV関数とは
エクセルの「FINV関数(エフ・インバース:F Inverse)」は(右側)F分布の確率関数の逆関数値を返す関数です。
確率=FDIST(x,...) であるとき、x=FINV(確率,...) という関係が成り立ちます。
F確率分布は、2組のデータのばらつきを比較するF検定で使用されます。
- ・米国と日本の労働者の年収を比較し、両国で年収の分布に類似性があるかどうかを分析する
この様な場合に利用するのが「FINV関数」です。
構文と引数
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=FINV(確率,自由度1,自由度2)
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
確率 | 必須 | F累積分布における確率を指定します。 |
自由度1 | 必須 | 自由度の分子を指定します。 |
自由度2 | 必須 | 自由度の分母を指定します。 |
ポイント
FINV関数を使用して、F確率分布の境界値を計算することができます。 たとえば、ANOVA関数の戻り値には、F統計量、F確率、および有効桁数のレベルが0.05であるF境界値に対するデータが含まれることがよくあります。 Fの境界値を求めるには、FINV関数の確率引数に有効桁数のレベルを指定するようにします。
確率の値が指定されると、FDIST(x,自由度1,自由度2)=確率となるような値xがシークされます。 したがって、FINV関数の精度はFDIST関数の精度に依存します。 FINV関数では、反復計算の手法が利用されます。 100回反復計算を繰り返しても計算結果が収束しない場合、エラー値#N/Aが返されます。
出典:Microsoft - Office サポート
FINV関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
- ・確率 < 0、または確率 > 1 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
- ・自由度 1 または自由度 2 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
- ・自由度 1 < 1 または自由度 1 >= 10^10 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
- ・自由度 2 < 1 または自由度 2 >= 10^10 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
注意事項
重要:この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい1つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excelの将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。
出典:Microsoft - Office サポート
より新しい「F.INV関数」「F.INV.RT関数」の利用を推奨します。
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