【Excel】F.INV.RT関数-F分布の確率関数の逆関数の値を返す関数-


(約文字)

2021-05-20

  • Keyword
  • Excel
  • F.INV.RT関数
  • F分布
  • 確率関数
  • 逆関数

F.INV.RT関数とは

エクセルの「F.INV.RT関数」はF分布(右側)の確率関数の逆関数の値を返す関数です。

確率 = F.DIST.RT(X,...)であるとき、F.INV.RT(確率,...)=X という関係が成り立ちます。F確率分布は、2組のデータのばらつきを比較するF検定で使用されます。例えば、米国と日本の労働者の年収を比較し、両国で年収の分布に類似性があるかを分析することができます。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010

=F.INV.RT(確率,自由度1,自由度2)

引数必要性内容
確率必須F累積分布における確率を指定します。
自由度1必須自由度の分子を指定します。
自由度2必須自由度の分母を指定します。

F.INV.RT関数の解説

  • ・引数に数値以外の値を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・確率 < 0、または確率 > 1 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・自由度 1 または自由度 2 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・自由度 1 < 1 または自由度 2 < 1 の場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・自由度 2 < 1 または自由度 2 ≧ 10^10 である場合、エラー値#NUM!が返されます。

F.INV.RT関数を使用して、F確率分布の境界値を計算できます。例えば、ANOVA関数の戻り値には、F統計量、F確率、有効桁数レベルが0.05であるF境界値に対するデータが含まれることがよくあります。Fの境界値を求めるには、F.INV.RT関数の確率引数に有効桁数のレベルを指定するようにします。 確率値が指定されると、F.DIST.RT(X,自由度1,自由度2)=確率となるような値Xがシークされます。従って、F.INV.RT関数の精度はF.DIST.RT関数の精度に依存します。F.INV.RT関数では、反復計算の手法が利用されます。64回反復計算を繰り返しても計算結果が収束しない場合、エラー値#N/Aが返されます。

出典:Microsoft - Office サポート

F.INV.RT関数の使用例

データ説明
0.01F累積分布に関連する確率
6自由度の分子
4自由度の分母

上のデータに対応するF分布の確率関数の逆関数の値を求めます。

=F.INV.RT(A2,A3,A4)

=15.20686

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