【Excel】FLOOR.MATH関数-最も近い基準値の倍数に数値を切り捨てる関数-


(約文字)

2020-11-18

  • Keyword
  • Excel
  • FLOOR.MATH関数
  • 基準値
  • 倍数
  • 数値
  • 切り捨て

FLOOR.MATH関数とは

エクセルの「FLOOR.MATH関数」は指定した最も近い基準値の倍数に数値を切り捨てる関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013

=FLOOR.MATH(数値,基準値,モード)

引数必要性内容
数値必須切り捨ての対象となる数値を指定します。
基準値必須倍数の基準となる数値を指定します。
モード必須負の数値の丸めを「0に向かう方向」or「0とは逆の方向」かを指定します。

FLOOR.MATH関数の解説

  • ・既定では、小数点以下の値を持つ正の数値は、最も近い整数に切り捨てられます。例えば、6.3は、既定の基準値(1)を使用し、6に切り捨てられます。
  • ・既定では、小数点以下の値を持つ負の数値は、0とは逆の方向の最も近い整数に丸められます。例えば、-6.3は-7に丸められます。
  • ・0またはマイナスの値をモードの引数として指定することで負の数値を丸める方向を変更できます。例えば、数値に-6.3、基準値に1、モードに-1を指定した場合、0に向かう方向に丸められ結果は-6になります。
  • ・基準値の引数により、指定された基準値の倍数で最も近い整数に切り捨てられます。丸める数値が整数の場合は例外です。例えば、基準値が3の場合、数値は3の倍数で最も近い整数に切り捨てられます。
  • ・数値を2以上の基準値で除算して余りがでる場合は、結果が切り捨てられます。
出典:Microsoft - Office サポート

FLOOR.MATH関数の使用例

24.3を最も近い5の倍数に丸めます (20)。

=FLOOR.MATH(24.3,5)

=20

6.7を最も近い整数に丸めます。

=FLOOR.MATH(6.7)

=6

-8.2を(0より小さい数の中で)最も近い2の倍数に丸めます。

=FLOOR.MATH(-8.2,2)

=-10

丸め方向を反転させるモードで、-5.6を最も近い2の倍数に丸めます。

=FLOOR.MATH(-5.6,2,-1)

=-4

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