【Excel】PRICE関数-定期的に利息が支払われる証券(固定利付債)の額面100あたりの価格を求める-
約~分
(約文字)
2020-05-18
- Keyword
- Excel
- PRICE関数
- 定期的
- 利息
- 証券
- 固定利付債
- 価格
PRICE関数とは
エクセルの「PRICE関数」は定期的に利息が支払われる証券(固定利付債)の額面100あたりの価格を返す関数です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=PRICE(受渡日,満期日,利率,利回り,償還価格,頻度,[基準])
重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年5月15日を入力する場合は、DATE(2020,5,15) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
受渡日 | 必須 | 証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。 |
満期日 | 必須 | 証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。 |
利率 | 必須 | 証券の年利を指定します。 |
利回り | 必須 | 証券の年間配当を指定します。 |
償還価格 | 必須 | 額面100に対する証券の償還額を指定します。 |
頻度 | 必須 | 年間の利息支払回数を指定します。年1回の場合は1、年2回の場合は2、四半期ごとの場合は4を指定します。 |
[基準] | [省略可] | 計算に使用する基準に日数を示す数値を指定します。 |
基準日数を示す数値 | 基準日数 (月/年) |
---|---|
0or省略 | 30日/360日(NASD方式) |
1 | 実際の日数/実際の日数 |
2 | 実際の日数/360日 |
3 | 実際の日数/365日 |
4 | 30日/360日(ヨーロッパ方式) |
PRICE関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年5月15日は1900年1月1日から43966日後に当たるので、シリアル値は43966になります。
- ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。満期日とは、証券の支払期日です。たとえば、2020年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる2050年1月1日になります。
- ・受渡日、満期日、頻度、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
- ・受渡日、満期日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
- ・利回り<0 または利率<0の場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・償還価格<=0の場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・頻度に1、2、4以外の数値を指定すると、エラー値#NUM!が返されます。
- ・基準<0または基準>4である場合、#NUM!が返されます。
- ・受渡日>=満期日である場合、#NUM!が返されます。
- [重要]
- ・N>1の場合(Nは受渡日と償還日の間の利息支払回数)、PRICEの計算は次のようになります。
- ・ここで
- ・N=1の場合(N は受渡日と償還日の間の利息支払回数)、PRICEの計算は次のようになります。
- ・DSC= 受渡日から次の利払日までの日数
- ・E=受渡日を含む利払期間の日数
- ・A=利払期間の初日から受渡日までの日数
PRICE関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
2020/3/15 | 受渡日 |
2027/12/15 | 満期日 |
4.85% | 半年単位の年利 |
5.70% | 利回り |
\10,000 | 償還価格 |
2 | 頻度(年2回) |
0 | 基準(30日/360日 NASD方式) |
上のデータに対する、証券の価格を求めます。
=PRICE(A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8)
=\6,499