【エクセル】
行列 どっち?
行/列に関する様々な疑問を解決
約~分
(約文字)
2016-02-12 2019-11-13
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- Excel
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- 番号
- 固定
エクセルの「行列」に関する様々な疑問を解決。
この記事ではエクセルの行列について解説します。
エクセルと使っていると「列数の限界」「行数の限界」「どっちが行?どっちが列?」「表の行と列の入れ替えがしたいけど...」「上のA・B・C...が消えた」「左の1・2・3...が消えたんだけど...」「行や列を固定したいんだけど」とお悩むことがありますよね。
そこでエクセルの行や列に関する様々な疑問を解説します。
これを読めば行や列が理解出来るので、表の扱い方が上達できます。
この記事の目次
1.エクセルの「行列」どっち?
1-1.「行」とは?
横長に並んでいるのが「行」です。上から1行目、2行目、3行目、4行目、5行目、6行目...と呼びます。
1-2.「列」とは?
縦長に並んでいるのが「列」です。A列、B列、C列、D列、E列、F列、G列...と呼びます。
1-3.「行」と「列」の覚え方
行と列の覚え方ですが、下図の様に漢字の形から、行と列を覚えるのがオススメです。
行と列の英単語で覚えるパターンもありますが、そもそも英単語が思い出せないことが多いので、日本人であれば漢字で覚えるのが解りやすいでしょう。
1-4.「行」と「列」の呼び方
1行目(いちぎょうめ)、2行目(にぎょうめ)、3行目(さんぎょうめ)、4行目(よんぎょうめ)、5行目(ごぎょうめ)...と呼びます。
A列(えーれつ)、B列(びーれつ)、C列(しーれつ)、D列(でぃーれつ)、E列(いーれつ)...と呼びます。
1-4.エクセルの「セル」とは?
列と行が交差するマス目の一つ一つを「セル」と呼びます。このセル数は限界があります。どれだけあるかは4.エクセルの列数と行数の限界で説明します。
2.作った表の行列を入れ替える方法
エクセルで表を作った後から、行と列を入れ替えて逆にしたいことがあります。
出来上がった資料を上司に見せたら、「逆にして!」と頼まれ泣きそうになった経験もあるでしょう。
しかし、エクセルで作った表のの行列を入れ替えるのは簡単です。以下の方法で出来ます。
【手順1】行列を入れ替えたい表をコピーする
[表の範囲を選択]>[右クリック]>[コピー]
【手順2】表の行列を入れ替えて貼り付ける
[表を貼り付けたい場所の左上セルを選択]>[右クリック]>[行列を入れ替える]をクリック
簡単な表であればこれで行列が入れ替わります。
セル結合等が複雑な表の場合、文字や数式は入替えできますが、書式設定が崩れることが多いです。
3.英語で行や列を何という?
行を英語で「Row(ロウ)」と書きます。列を英語で「Column(カラム/コラム)」と書きます。
長年エクセルを使っていると「R1C1参照形式」という言葉を目にしますが、この「R」「C」は「行(Row)」「列(Column)」のことです。
「R1C1参照形式」はエクセルのオプションから設定可能です。
[ファイル]>[オプション]>[数式]>[数式の処理]>[R1C1参照形式を使用する」(デフォルトはチェック無し)
「R1C1参照形式」は使うことは、ほぼありません(私も今まで一度も使ったことありません)。
4.エクセルの列数の限界と行数の限界
エクセルの列数と行数には、限界(最大値)が決まっています。
4-1.バージョン毎の最大列数/最大行数
Excelバージョン | 最大列数 | 最大行数 | 右下セル番地 |
---|---|---|---|
1997/ 2000/ 2002/ 2003 |
256列(IV) | 65,536行 | IV65,536 |
2007/ 2010/ 2013/ 2016/ 2019 |
16,384列(XFD) | 1,048,576行 | XFD1,048,576 |
4-2.エクセルの最大行数/最大列数を自分で調べる方法
4-2-1.最大行数を自分で調べる
空白シートで、以下のキーボード入力をすれば、一番下の行にジャンプして「最大行数」が確認できます。
【Ctrl】+【↓】(下矢印)
4-2-2.最大列数を自分で調べる
空白シートで、以下のキーボード入力をすれば、一番右の行にジャンプして「最大列数」が確認できます。
【Ctrl】+【→】(右矢印)
”A1セル”に戻るショートカットキーは、以下です。
【Ctrl】+【↑】キー(で1行目に戻る)>【Ctrl】+【←】キー(でA列に戻る)
矢印キーだけで戻ろうとすると日が暮れますので、上記のショートカットを使ってください。
5.エクセルで行番号や列番号を表示させる
この様に、エクセルで行の数値(1,2,3,4,5...)が表示されない!列の英文字(A,B,C,D,E...)が消えた!こんな事になっても元に戻せます。
[ファイル]→[オプション]→[詳細設定]→[次のシートで作業するときの表示設定]→[行列番号を表示する]のチェックをつける→[OK]
これでエクセルのシートで消えていた列や行の番号が表示されます。
6.エクセルで表の見出しを固定し見やすくする
大きな表の場合、行や列の見出し表示させた状態で、データを参照したいことが良くあります。
このような場合は、行や列を固定しデータ部分だけスクロールすることが出来ます。
6-1.行列を固定する方法
まず、固定したい列と行の右下のセルを選択し、以下を設定すると、列と行の両方が固定できます。
[表示]>[ウィンドウ枠の固定]>[ウィンドウ枠の固定]
これで列と行の両方が固定でき、見出しとデータの関連性を確認しやすい表になります。
6-2.行列の固定を解除する方法
列と行の固定を解除する方法は以下です。
[表示]>[ウィンドウ枠の固定]>[ウィンドウ枠固定の解除]
これで列と行の両方が固定が解除できました。
7.エクセルで行と列を同じ幅にして方眼紙にする
エクセルのシートで行の高さと、列の幅を同じにした「方眼紙」が作りたい場合、セルの高さと幅の「ピクセル単位」を揃えると正方形に出来ます。
まずは全てのセルを選択します。
[ファイル]→[オプション]→[詳細設定]→[次のシートで作業するときの表示設定]→[行列番号を表示するのチェックをつける]→[OK]
7-1.列の幅を設定する
まずは列の幅を21ピクセルに設定します。
列の間にあるグレーの縦線にマウスを置くと左右矢印の状態になるので、マウスの左ボタンを押しながら左右にドラッグし、表示されている列の幅が(21ピクセル)になる様に設定します。
7-2.列の幅を設定する
次に行の高さをを21ピクセルに設定します。
行の間にあるグレーの横線にマウスを置くと上下矢印の状態になるので、マウスの左ボタンを押しながら上下にドラッグし、表示されている行の高さが(21ピクセル)になる様に設定します。
これで約5mm(正確には5.1mm)の方眼紙が出来ます。
残念ながら5mmピッタリの方眼紙を作るのは難しいです。20ピクセルに設定しても4.85mmの方眼紙になってしまうのです。
まとめ
このページでは、エクセルの「行」「列」について、以下を解説してきました。
- ・エクセルのどっちが「行」で「列」かは、横長が「行」、縦長が「列」です。漢字の形で覚えると良い。
- ・表の行列を入れ替える方法は、表をコピーして貼り付けオプションで行列の入れ替えが簡単に出来る。
- ・エクセルの行と列には限界があり、列は最大16,384、行は最大1,048,576まであり一般的には充分足りる。
- ・エクセルで表示されていない列番号や行番号を再表示させるにはオプション設定を見直せば可能。
- ・エクセルで行や列を固定することで、表の見出しとデータの関連性が見やすくなる。
- ・エクセルで行と列を同じピクセル幅にすれば方眼紙を作ることができる(21ピクセルにすればおよそ5mmの方眼紙となる)。
ご理解いただけましたでしょうか?
次は、あなたが実際にエクセル上で実際に作業してみて下さい。 自分の手を動かすことが、パソコンスキル向上の近道です。
この記事は以上です。