初級

エクセルで消費税(8%)を
自動計算する数式設定
(10%への税率変更にも簡単対応)


(約文字)

2015-05-22 2018-09-13

エクセルで消費税を計算する方法を初心者さんにもわかりやすく解説します。

可処分所得の事を勉強していたら、消費税って直接税でなく間接税だと知り、自分の知識の無さに絶望しそうになった今日この頃... この記事ではエクセルで「消費税の計算のやり方がよく解らない...」、「消費税の端数の丸め(切り上げ、切り捨て、四捨五入)の方法は?」 とお悩みの初心者さんに向けた「エクセルによる消費税の計算」のやさしい解説です。 これを覚えれば、消費税率が3%、5%、8%、10%、15%と幾つに変わっても簡単に対応出来ます。

1.小数点以下の端数処理はどうする?

消費税が8%の場合、小数点以下の端数が出てしまう場合があります。例)95円×8%=7.6円など。 この小数点以下の値(この場合は0.6円分)の処理は「(1)切り上げ」「(2)切り捨て」「(3)四捨五入」どれを選んでもよいみたいです。

一般的には「(2)切り捨て」か「(3)四捨五入」で計算する場合が多い様です。 (消費者は1円でも切り上げられるのは気分が良くないですし、企業側も1円で顧客満足が下がるのは避けたいでしょうね。) とりあえず3種類の各計算方法を解説します。

2.消費税の計算-(1)切り上げの場合

小数点以下を「切り上げ」する消費税の計算方法ですが、この場合はROUNDUP関数を利用します。 この関数の書式は以下です。

=ROUNDUP(引数1,引数2)

引数1には、切り上げ対象の「数値」「計算式」「セル番地」を指定します。
引数2には、切り上げたい「桁数」を指定します。(具体的な指定方法を以下で解説)

3.消費税の計算-(2)切り捨ての場合

小数点以下を「切り捨て」する消費税の計算方法ですが、この場合はROUNDDOWN関数を利用します。 この関数の書式は以下です。

=ROUNDDOWN(引数1,引数2)

引数1には、切り捨て対象の「数値」「計算式」「セル番地」を指定します。
引数2には、切り捨てたい「桁数」を指定します。(具体的な指定方法を以下で解説)

4.消費税の計算-(3)四捨五入の場合

小数点以下を「四捨五入」する消費税の計算方法ですが、この場合はROUND関数を利用します。 この関数の書式は以下です。

=ROUND(引数1,引数2)

引数1には、四捨五入対象の「数値」「計算式」「セル番地」を指定します。
引数2には、四捨五入したい「桁数」を指定します。(具体的な指定方法を以下で解説)

5.丸め時の桁数の指定

上記で説明している様に、引数1には計算対象の数値や計算式を指定します。これは理解できたと思います。 しかし、引数2の答えの桁数は、何を指定をしたらよいか考える必要があり、参考となる様に色々とテストしてみました。 引数1には999.123と直接数値を指定し、引数2(桁数)を変えることで答え(戻り値)がどうなるか確認しました。

5-1.切り上げ

=ROUNDUP(999.123,0)→1000
=ROUNDUP(999.123,1)→999.2
=ROUNDUP(999.123,2)→999.13
=ROUNDUP(999.123,3)→999.123

5-2.切り捨て

=ROUNDDOWN(999.123,0)→999
=ROUNDDOWN(999.123,1)→999.1
=ROUNDDOWN(999.123,2)→999.12
=ROUNDDOWN(999.123,3)→999.123

5-3.四捨五入

=ROUND(999.123,0)→999
=ROUND(999.123,1)→999.1
=ROUND(999.123,2)→999.12
=ROUND(999.123,3)→999.123

  • 【結論】「消費税の計算で、引数2には「0」を指定すればよい」。

6.エクセルで消費税を計算

ひとつのセルに式を入力して一気に消費税額を求めるのは、初心者の方には難しいでしょう。 ですので、一つずつ順を追って求めましょう。(今回は「(2)切り捨て」で計算しています。)

エクセルで消費税を計算

手順1 D2~D4セルに商品ごとの小計(税抜き)を求める

=B2*C2、=B3*C3、=B4*C4、

手順2 D5セルに合計(税抜き)を求める

=SUM(D2:D4)

手順3 D6セルに税額を求める

=ROUNDDOWN(D5*0.08,0)

手順4 D7セルに税込額を求める

=D5+D6

と順を追って計算すると簡単ですね。


(ちなみに)一つのセルで計算するなら

=ROUNDDOWN(SUM(D2:D4)*1.08,0)

とすれば求められます。

7.消費税をかけるのは小計?合計?

[1]個別商品の小計に消費税をかけてから合計する場合と、[2]合計に消費税をかける場合があり、計算結果が異なる場合があるので注意が必要です。 消費者としては、[2]合計に消費税をかける方が安いので、こちらで計算してほしいと思う次第です。上記の計算例では、[2]合計に消費税をかける方法を解説しました。

8.消費税(8%)抜き(本体価格)を計算する方法

A1セルに消費税込みの金額が入っている場合は、以下の計算式で消費税を抜いた本体価格が計算できます。 これは端数を「(2)切り捨て」にて計算してある、消費税込み金額の場合です。

=ROUNDDOWN(A1/1.08,0)

※2018-08-01間違いを訂正しました(誤:ROUNDUP → 正:ROUNDDOWN)。

9.日本の消費税の歴史(いつから10%?)

日本の消費税の歴史と、消費税が10%になるのはいつからなのか、メモしておきます。

税率施行首相備考
3%1989年(H1)4月竹下登
5%1997年(H9)4月橋本龍太郎
8%2014年(H26)4月安倍晋三
10%2019年(H31)10月(予定)安倍晋三(1)2015年10月~を延期
(2)2017年4月~を再延期
(2)2018年4月~を再々延期

10.世界の消費税(付加価値税)

参考として、世界の消費税(付加価値税)を調べてみました。100か国以上で導入されているとのことです。2016年(平成28年1月)時点の税率です。

国名税率人口(万人)
デンマーク25%573
スウェーデン25%990
ノルウェー25%523
イタリア22%6060
ベルギー21%1135
イギリス20%6564
オーストリア20%874
フランス20%6690
ドイツ19%8267
中国17%137900
ニュージーランド15%469
フィリピン12%10330
韓国10%5125
インドネシア10%26110
日本8%12700
タイ7%6886
シンガポール7%560
台湾5%2357
カナダ5%3629

[出典] 国税庁 税の学習コーナー 税の国際比較

11.消費税の計算で、参考になるサイト

エクセルで消費税を計算する方法や注意点まとめ
このページでは最初に消費税の基礎知識を解説し、その後Excelでの消費税計算方法とその注意点を、プロの視点で詳しく紹介されています。 書籍を出されていたり、セミナーを開催したり、エクセルに関してWEB以外でも活躍されている公認会計士の羽毛田睦土さんの記事になります。

この記事は以上です。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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コラム【015】 コラム

%(パーセント)って何ですか?

このコラムを書いている2018年9月の時点で日本の消費税って8%ですが、%(パーセント)って何だかわかりますか? %は百分率の単位です。百分率とは全体を100としたときの割合の事です。 消費税8%は8%÷100(百分率)=0.08となります。

ちなみに消費税の計算では商品の値段に1.08を掛けます。 この1.08は商品の値段1.00+消費税0.08を足した1.08を商品の値段にかけ算することで、税込みの価格をいっぺんに計算しているのです。

もし、消費税が10%になった場合は、商品の値段に1.10を掛けることで税込みの価格を計算することができます。

小学生の算数のレベルの話ですが、念のため...

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