初級

【Excel】
縦長の表の見出しを固定し、常に各ページに印刷する方法


(約文字)

2016-01-24 2019-06-18

  • Keyword
  • Excel
  • 縦長の表
  • 見出し
  • 固定
  • 各ページ
  • 印刷
エクセルで1ページ目と同じ見出しを2ページ目以降にも印刷する方法。

エクセルで縦長の表の見出しを固定し、常に全ページに印刷する方法

この記事では、エクセルで例えば○○リストとか△△一覧表などの、縦にとても長~い表を作成し印刷する場合に、常に同じ見出しを各ページに固定して印刷する方法を解説します。

縦長の表で、見出しを複数ページで共通に印刷するために手動で挿入してしまうと、行の高さを変更したり、行数の増減により、見出しの位置がズレて印刷に失敗しますし、いちいち調整するのはとても面倒でムダな作業です。

この面倒な見出し位置の調整を不要にするのが「タイトル行の設定」です。

「タイトル行の設定」を覚えれば、印刷時に見出しの位置ズレを気にする必要がなくなり、調整のムダな手間が省けます。

1.エクセルで縦長の表を印刷すると、2ページ目以降は見出しが印刷されず意味不明になる

エクセルで長い表をそのまま印刷すると、1ページ目には見出しが印刷されますが、2ページ目以降は見出しが印刷されません。

これだと、2ページ目以降の各列が何のデータを表しているのか判らないので、いちいち1ページ目を参照する必要があり、とても面倒です。

エクセルで縦長の表を印刷すると、2ページ目以降は見出しが印刷されず意味不明になる

2.縦長の表の途中に”手動”で見出しを挿入すれば各列の意味は分かるが、印刷時に位置ズレの可能性がある

一方、縦長の表のページの区切りとなる位置に、見出しをひとつずつ”手動”で挿入し、各ページに印刷されるよう調整する方がいます。

この”手動”の方法は、以下の場合に見出し位置がズレて高確率で印刷に失敗します。

  • 【失敗例1】行の高さが広がり、見出しの位置が下にズレる
  • 【失敗例2】データが追加され、行が増えて見出しの位置が下にズレる
  • 【失敗例3】行の高さが狭まり、見出しの位置が上にズレる
  • 【失敗例4】データが削除され、行が減って見出しの位置が上にズレる
エクセルで縦長の表の途中に”手動”で見出しを挿入すれば各列の意味は分かるが、印刷時に位置ズレの可能性がある

3.エクセルのタイトル行の設定機能を使い、縦長の表の途中に固定された見出しを自動で挿入し印刷する

そこで、エクセルの”タイトル行の設定”機能を使えば、縦長の表のページ毎に指定した見出しが自動で挿入され、全てのページに固定して印刷することが出来ます。

”タイトル行の設定”を使えば「見出しの位置がズレて印刷に失敗する」「見出しが無くてデータの意味がわからない」が解決できます。

それでは、”タイトル行の設定”について、具体的な設定方法を説明して行きましょう。

3-1.固定した見出しを自動挿入するためにページ設定ダイヤログボックスを開く

まずは、エクセルのシート上で見出し行を指定するために[ページ設定]ダイヤログボックス開きます。

[ページレイアウト]タブ>[印刷タイトル]をクリック

[ページ設定]ダイヤログを開く

これで[ページ設定]ダイヤログボックスの[シート]タブが開きます。

[ページ設定]ダイヤログが開いた

[ファイル]>[印刷]>[ページ設定]でも[ページ設定]ダイヤログボックスが開きますが、次の手順で[ダイアログボックス縮小ボタン]がクリック出来ませんので、上記で説明した通りの手順で行う必要があります。

3-2.印刷タイトル行を指定するためにページ設定ダイアログボックスを一旦縮小する

次に、全ページに固定して印刷したい見出し行を指定するために、表示されている[ページ設定]ダイヤログボックスを一旦小さく折りたたんで縮小します。

[印刷タイトル]>[タイトル行]>[ダイアログボックス縮小ボタン]をクリック

[シートタブ]>[タイトル行]>[ダイアログボックス縮小ボタン]をクリック

ここでの注意点は、タイトル行のボックスの背景色が白になっている必要があります。 タイトル行のボックスの背景色が灰色だと[ダイアログボックス縮小ボタン]が押せない もしこの図の様にグレーになっていると[ダイアログボックス縮小ボタン]が押せません。もう一度手順通りに指定しましょう。

3-3.印刷タイトル行を指定する

次に、全ページに固定した見出しとして印刷したい行の番号を指定します(エクセルの画面の一番左端にある行番号の数字を指定する)。

[1行目]を選択>[ダイアログボックス元に戻すボタン]>[OK]をクリック

印刷タイトル行を指定する

今回は見出しに1行目を指定しましたが、連続した複数の行を見出しに指定することも可能です(例えば、1~3行目など)。 印刷タイトル行は連続した複数の行を指定できる

3-4.固定された見出しが自動挿入されているかを印刷プレビューで確認する

印刷プレビューを確認してみると、2ページ目以降も1ページ目と同じ見出しが自動で配置され、各ページで共通の固定された見出しが印刷できる様に設定できている事が確認出来るはずです。

固定見出しの自動挿入の状態を印刷プレビューで確認する

今回は行の見出しを固定する方法を説明してきましたが、”行”だけではなく”列”でも固定し印刷することが可能です。

行と列については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

説明に使ったサンプルファイルを用意しましたのでダウンロードしてご自分のパソコンで確認してください。

まとめ

このページでは、エクセルの「表の見出しを固定し、常に各ページに印刷する方法」について、以下を解説してきました。

  • ・エクセルで長い表をそのまま印刷すると、2ページ目以降は見出しが表示されず列の内容が意味不明になる
  • ・縦長の表の途中に見出しを手動で入れれば列の内容はわかるが、行の高さ変更や行の増減で見出し位置がズレて印刷に失敗する
  • ・エクセルの印刷機能を使い、長い表の途中に見出しを自動で挿入すれば、2ページ以降の全ページで固定された見出しを印刷できる

ご理解いただけましたでしょうか?

次は、あなたが実際にエクセル上で実際に作業してみて下さい。 自分の手を動かすことが、パソコンスキル向上の近道です。

この記事は以上です。