消費税(8%)を自動計算する数式設定

最終更新日:2017年2月2日

消費税(8%)を自動計算する数式設定

EXCEL(エクセル)で、消費税を計算する数式の設定方法を解説します。小数点以下の端数の(1)切り上げ、(2)切り捨て、(3)四捨五入どれでも対応できるよう解説します。 ちなみに、この記事を書いている2015年5月21日現在の消費税は8%ですが、この方法を覚えれば3%、5%、8%、10%、15%と変わっても対応出来る方法です。

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小数点以下の端数処理はどうする?

消費税が8%の場合、小数点以下の端数が出てしまう場合があります。例)95円×8%=7.6円など。 この小数点以下の値(この場合は0.6円分)の処理は「(1)切り上げ」「(2)切り捨て」「(3)四捨五入」どれを選んでもよいみたいです。

一般的には「(2)切り捨て」か「(3)四捨五入」で計算する場合が多い様です。 (消費者は1円でも切り上げられるのは気分が良くないですし、企業側も1円で顧客満足が下がるのは避けたいでしょうね。) とりあえず3種類の各計算方法を解説します。

消費税の計算−(1)切り上げの場合

小数点以下を「切り上げ」する消費税の計算方法ですが、この場合はROUNDUP関数を利用します。 この関数の書式は以下です。

=ROUNDUP(引数1,引数2)

引数1には、切り上げ対象の「数値」「計算式」「セル番地」を指定します。
引数2には、切り上げたい「桁数」を指定します。(具体的な指定方法を以下で解説)

消費税の計算−(2)切り捨ての場合

小数点以下を「切り捨て」する消費税の計算方法ですが、この場合はROUNDDOWN関数を利用します。 この関数の書式は以下です。

=ROUNDDOWN(引数1,引数2)

引数1には、切り捨て対象の「数値」「計算式」「セル番地」を指定します。
引数2には、切り捨てたい「桁数」を指定します。(具体的な指定方法を以下で解説)

消費税の計算−(3)四捨五入の場合

小数点以下を「四捨五入」する消費税の計算方法ですが、この場合はROUND関数を利用します。 この関数の書式は以下です。

=ROUND(引数1,引数2)

引数1には、四捨五入対象の「数値」「計算式」「セル番地」を指定します。
引数2には、四捨五入したい「桁数」を指定します。(具体的な指定方法を以下で解説)

桁数の指定(引数2の指定)

上記で説明している様に、引数1には計算対象の数値や計算式を指定します。これは理解できたと思います。 しかし、引数2の答えの桁数は、何を指定をしたらよいか考える必要があり、参考となる様にテストしました。 引数1には999.123と直接数値を指定し、引数2(桁数)を変えることで答え(戻り値)がどうなるか確認しました。

(1)切り上げ

=ROUNDUP(999.123,0)→1000
=ROUNDUP(999.123,1)→999.2
=ROUNDUP(999.123,2)→999.13
=ROUNDUP(999.123,3)→999.123

(2)切り捨て

=ROUNDDOWN(999.123,0)→999
=ROUNDDOWN(999.123,1)→999.1
=ROUNDDOWN(999.123,2)→999.12
=ROUNDDOWN(999.123,3)→999.123

(3)四捨五入

=ROUND(999.123,0)→999
=ROUND(999.123,1)→999.1
=ROUND(999.123,2)→999.12
=ROUND(999.123,3)→999.123

【結論】「消費税の計算で、引数2には「0」を指定すればよい」。

エクセルで消費税を計算

ひとつのセルに式を入力して一気に消費税額を求めるのは、初心者の方には難しいでしょう。 ですので、一つずつ順を追って求めましょう。(今回は「(2)切り捨て」で計算しています。)

エクセルで消費税を計算

手順1 D2〜D4セルに商品ごとの小計(税抜き)を求める

=B2*C2、=B3*C3、=B4*C4、

手順2 D5セルに合計(税抜き)を求める

=SUM(D2:D4)

手順3 D6セルに税額を求める

=ROUNDDOWN(D5*0.08,0)

手順4 D7セルに税込額を求める

=D5+D6

と順を追って計算すると簡単ですね。


(ちなみに)一つのセルで計算するなら

=ROUNDDOWN(SUM(D2:D4)*1.08,0)

とすれば求められます。

消費税をかけるのは小計?合計?

[1]個別商品の小計に消費税をかけてから合計する場合と、[2]合計に消費税をかける場合があり、計算結果が異なる場合があるので注意が必要です。 消費者としては、[2]合計に消費税をかける方が安いので、こちらで計算してほしいと思う次第です。上記の計算例では、[2]合計に消費税をかける方法を解説しました。

消費税(8%)抜き(本体価格)を計算する方法

A1セルに消費税込みの金額が入っている場合は、以下の計算式で消費税を抜いた本体価格が計算できます。 これは端数を「(2)切り捨て」にて計算してある、消費税込み金額の場合です。

=ROUNDUP(A1/1.08,0)

日本の消費税の歴史(いつから10%?)

日本の消費税の歴史と、消費税が10%になるのはいつからなのか、メモしておきます。

税率 施行 首相 備考
3% 1989年(平成元年)4月 竹下登
5% 1997年(平成9年)4月 橋本龍太郎
8% 2014年(平成26年)4月 安倍晋三
10% 2019年(平成31年)4月 安倍晋三 (1)2015年(平成27年)10月〜を延期した
(2)2017年(平成29年)4月〜を再延期した

世界の消費税(付加価値税)

参考として、世界の消費税(付加価値税)を調べてみました。100か国以上で導入されているとのことです。2016年(平成28年1月)時点の税率です。

国名税率国名税率国名税率国名税率
デンマーク25%フランス20%ニュージーランド15%タイ7%
スウェーデン25%オーストリア20%フィリピン12%シンガポール7%
ノルウェー25%イギリス20%韓国10%台湾5%
イタリア22%ドイツ19%インドネシア10%カナダ5%
ベルギー21%中国17%日本8%

[出展] 国税庁 税の学習コーナー 税の国際比較

消費税の計算で、参考になるサイト

エクセルで消費税を計算する方法・注意点まとめ
管理者は公認会計士さんで、最初に消費税の基礎知識を解説し、その後EXCELでの消費税計算方法とその注意点を、プロらしい視点で詳しく紹介しています。

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