【Excel】千円単位で表示する関数(切り捨て/四捨五入/切り上げ)
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2015-05-15 2019-07-11
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- Excel
- 千円単位
- 表示
- 切り捨て
- 四捨五入
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【Excel】千円単位で表示する関数(切り捨て/四捨五入/切り上げ)
この記事は、エクセルで金額を千円単位で表示する方法について解説します。
例えば、234,567円を235,000円と百円単位を丸めたり、更に235千円のように千円単位で表示するのって、どうやればいいか悩みますよね。
エクセルで千円単位で表示する方法は、「ROUND系の関数を応用する」「セルの表示形式の設定」で可能です。
この記事を読めば、千円単位で表示する具体的な方法とその考え方が理解できます。
説明に使ったエクセルファイルです。ダウンロードして自身の端末で確認してみてください。
この記事の目次
1.【結論】エクセルで金額を千円単位で表示する方法
忙しい方向けの結論です。
表示したいセルに、ここで説明する方法を指定すれば、エクセルで千円単位の表示が出来ます。
2種類の表示パターンを用意しましたので、お好きな方を選んでください。
千円単位で表示するパターン①(”000千円”)
1つ目の表示パターンです。数値の丸めは以下の3種類から選んでください。
百円単位を切り捨てる指定 | =ROUNDDOWN(数値,-3)/1000&"千円" |
百円単位を四捨五入する指定 | =ROUND(数値,-3)/1000&"千円" |
百円単位を切り上げる指定 | =ROUNDUP(数値,-3)/1000&"千円" |
千円単位で表示する表示パターン②(”¥000K”)
2つ目の表示パターンです。数値の丸めは以下の3種類から選んでください。
百円単位を切り捨てる指定 | ="¥"&ROUNDDOWN(数値,-3)/1000&"K" |
百円単位を四捨五入する指定 | ="¥"&ROUND(数値,-3)/1000&"K" |
百円単位を切り上げる指定 | ="¥"&ROUNDUP(数値,-3)/1000&"K" |
これで千円単位で表示出来ます。もし解らない場合は、以下の解説を確認してみて下さい。
2.【基本】千円単位の表示はROUND系の関数が便利
エクセルで金額を千円単位で表示したい場面があります。それには2つの手順が必要です。
- 【手順1】端数を丸める
- 【手順2】単位を付ける
【手順1】端数を丸める
【手順1】端数を丸めるは、対象の数値を「切り捨て」「四捨五入」「切り上げ」します(3つの内のどれか1つ)。
これはROUND関数等を利用するのが一般的です。
【手順2】単位を付ける
【手順2】単位を付けるは、【手順1】で端数を丸めた数値に「表示形式を指定」します。
表示形式は、「すぐできる方法(数式内で指定)」と、「わかりやすい方法(セルの書式設定で指定)」の、2種類の指定方法があります。
次項からは、具体的な手順を解説します。
3.【手順1】エクセルで千円単位で表示するために”端数を丸める”
端数を丸め「切り捨て:ROUNDDOWN関数」「四捨五入:ROUND関数」「切り上げ:ROUNDUP関数」を解説します。
3-1.千円単位で「切り捨て:ROUNDDOWN関数」して表示
エクセルで千円単位で切り捨てして表示するには、以下の様にROUNDDOWN関数を指定します。
=ROUNDDOWN(元の金額,-3)
具体例は以下になります。
3-2.千円単位で「四捨五入:ROUND関数」して表示
エクセルで千円単位で四捨五入して表示するには、以下の様にROUND関数を指定します。
=ROUND(元の金額,-3)
具体例は以下になります。
3-3.千円単位で「切り上げ:ROUNDUP関数」して表示
エクセルで千円単位で切り上げして表示するには、以下の様にROUNDUP関数を指定します。
=ROUNDUP(元の金額,-3)
具体例は以下になります。
3-4.千円単位で表示する時のポイント
千円単位で表示する時のポイントは、上記の各関数の引数2に指定した「-3」です。
ROUND系の関数の引数2(桁数)を”マイナスの値”で指定すると”整数部が四捨五入”されます。
ROUND系の関数は”小数点以下の丸め(端数処理)”に使うのが一般的ですが、実は”整数の部分の丸め(端数処理)”も可能です。
このあまり知られていない方法を利用することで、金額を千円単位に丸めて表示が可能です。
4.【手順2】エクセルで金額を千円単位で表示するために”単位を付ける”
単位を付けるは、2種類の付け方があります。
- ①数式内で単位を付ける(すぐできる)
- ②セルの書式設定で単位を付ける(わかりやすい)
2つの方法について説明しますが、その前にメリットとデメリットを整理しておきましょう。
①数式内で単位を付ける方法
メリット
数式内で全ての指定が完結するので手間がかかりません。
デメリット
②セルの書式設定で単位を付ける方法の特徴に比べて、数式が複雑になり、慣れないと理解が大変です(変更や修正に迷う可能性あり)。
具体的な方法
金額を千円単位で表示した上で数式内で単位を付けて表示する(例えば、000千円、¥000K)方法は、以下の様に指定します。
各関数の引数2「数値」の部分には、以下のどれかを指定します。
- ・セル番地(例えば”A1”)
- ・計算式(数式や関数)
- ・数値そのもの(※普通指定しない)
①-1.表示パターンA(”000千円”)
以下で「000千円」と表示されます。
切り捨ての場合
=ROUNDDOWN(数値,-3)/1000&"千円"
四捨五入の場合
=ROUND(数値,-3)/1000&"千円"
切り上げの場合
=ROUNDUP(数値,-3)/1000&"千円"
①-2.表示パターンB(”¥000K”)
以下で「¥000K」と表示されます。
切り捨ての場合
="¥"&ROUNDDOWN(数値,-3)/1000&"K"
四捨五入の場合
="¥"&ROUNDDOWN(数値,-3)/1000&"K"
切り上げの場合
="¥"&ROUNDDOWN(数値,-3)/1000&"K"
数式内で単位を付けるポイント
指定した計算式のポイントは2つあります。
- 【ポイント1】関数の答えを千で割る(「/1000」の部分)
- 【ポイント2】”&”で文字を連結する(「&"千円"」「"¥"&」「&"K"」の部分)
②セルの書式設定で単位を付ける方法
メリット
①数式内で単位を付ける方法比べて数式が短くシンプルなので、比較的に理解しやすいです。
デメリット
数式内で指定が完結せず、セルの書式設定も必要で手間が増えます。
具体的な方法
セルの書式設定で数値に単位を付けて表示することも可能です。以下の様に指定します。
6-1.表示パターンA(”0000千円”カンマなし)
切り捨ての場合
=ROUNDDOWN(数値,-3)/1000
四捨五入の場合
=ROUND(数値,-3)/1000
切り上げの場合
=ROUNDUP(数値,-3)/1000
これらの式が入力されたセルを選び以下を設定します。
[セルの書式設定]>[表示形式]>[ユーザー定義]>[種類]の欄で0"千円">[OK]
これで「000千円」と表示されます。
6-2.表示パターンB(”0,000千円”カンマあり)
元の数の桁が大きい場合は、更に”カンマ区切り”にしたい場合は、以下を設定します。
切り捨ての場合
=ROUNDDOWN(数値,-3)/1000
四捨五入の場合
=ROUND(数値,-3)/1000
切り上げの場合
=ROUNDUP(数値,-3)/1000
これらの式が入力されたセルを選び以下を設定します。
[セルの書式設定]>[表示形式]>[ユーザー定義]>[種類]の欄で0,000"千円">[OK]
これで「0,000千円」と表示されます。
まとめ
このページでは、エクセルで「千円単位で表示する関数」について以下を解説しました。
- ・エクセルで千円単位の表示はROUND系の関数を使うと便利
- ・千円単位で表示する準備として端数を丸める(切り捨て/四捨五入/切り上げ)
- ・千円単位で表示する方法は「数式内で指定」「セルの書式設定指定」の2種類ある
ご理解いただけましたでしょうか?
次は、あなたが実際にエクセル上で実際に作業してみて下さい。 自分の手を動かすことが、パソコンスキル向上の近道です。
この記事は以上です。