初級

エクセルで集団の平均値を求める
(AVERAGE関数)


(約文字)

2018-05-11 2018-08-29

エクセルで平均を求める「AVERAGE関数」を解説。

エクセルで集まり(母集団)の平均値を求めることが出来る「AVERAGE関数」を初心者の方にもわかるように、詳しく丁寧に解説します。 0を除く(0を含まない)平均値、空白を除く平均値、平均値の丸め(四捨五入・切り上げ・切り捨て)、標準偏差との関係なども含めて解説します。

1.平均値とは?

「平均値」は小学校の算数で習います。一応おさらいとして平均値の求め方は観測値の総和を観測値の個数で割ったものが平均値です。 もっと簡単にわかりやすく言えば、対象の合計を対象の数で割ったものが平均値です。

例えば、平均体重を求める場合、Aさん:60kg、Bさん:50kg、Cさん:40kgの3名がいたとして

  • (1) 体重の総和(対象の合計)を求める。→60kg+50kg+40kg=150kg
  • (2) 観測の個数(対象の数)を数える。→3人
  • (3) (1)体重の総和を(2)観測の個数で割り平均体重を求める。→150kg÷3人=50kg
平均値とは何か?おさらい

これが平均値の求め方です。ここまでは簡単ですね。

2.平均値を求めるAVEGERA関数

エクセルで平均値を求めるにはAVERAGE関数を使います。平均年収、平均寿命、平均体重、平均身長、平均貯蓄額など、様々な平均を求めるのにAVERAGE関数が使えます。

平均を求める対象に0を含んでいたり、空白を含んでいたり、対象の数が増減したり、結果の丸め(四捨五入・切り上げ・切り捨て)にも簡単に対応できます。

3.AVERAGE関数の読み方

AVERAGE関数は「アベレージ カンスウ」と読みます。平均の英単語である”AVERAGE”の読み方そのままです。 難しい数学の世界ではAVERAGE以外で「MEAN」が使われる場合があるようですが、一般的に平均は英語でAVERAGEです。

平均を表す記号には、Xの上に棒をひいた”エックスバー”があります。エクセルやワードでこの記号を表示するにはExcel2016以前は「数式ツール」で入力します。Excel2016以降は「インク数式」で入力します。ここでは「数式ツール」「インク数式」の説明は割愛させていただきます。

4.AVERAGE関数の書式

AVERAGE関数の書式は以下です。

=AVERAGE(引数1)

引数1は平均値を求めたい対象となる「数値」「セル番地」「セル名称」「関数」などを指定してください。

引数については”引数とは?”の記事で詳しく解説していますので、良ければそちらを参照してください。

5.AVERAGE関数の引数の指定方法

5-1.平均の対象が連続したセル番地の場合

平均値を求めたいデータが入力されたセル番地がA1~F5の場合は以下の様に半角の : (コロン記号)で繋げて指定します。

=AVERAGE(A1:F5)

エクセルのAVERAGE関数の引数の指定方法-平均の対象が連続したセル番地の場合

5-2.平均の対象が離れた個別セル番地の場合

平均値の対象がセルA1、セルC3、セルE5にある場合は以下の様に半角の , (カンマ記号)で区切って指定します。

=AVERAGE(A1,C3,E5)

エクセルのAVERAGE関数の引数の指定方法-平均の対象が離れた個別セル番地の場合

5-3.平均の対象が離れた連続したセル番地の場合

平均値の対象がセルA1~A3、セルC2~D4、セルF3~F5にある場合は以下の様に半角の : (コロン記号)と半角の , (カンマ記号)を組み合わせて指定します。

=AVERAGE(A1:A3,C2:D4,F3:F5)

エクセルのAVERAGE関数の引数の指定方法-平均の対象が離れた連続したセル番地の場合

6.AVERAGE関数の対象外となる内容

AVERAGE関数の引数1に以下の内容が含まれていたとしてても、計算の対象外として扱われますので、平均の計算結果に影響はありません

  • 文字列 "あいうえお"
  • 空白セル ""
  • 論理値(TRUE/FALSE)
エクセルのAVERAGE関数の対象外となる内容「文字列」「空白セル」「論理値(TRUE/FALSE)」

7."0(ゼロ)"はAVERAGE関数の対象

AVERAGE関数の引数1に0が含まれていると、平均値に影響しますので注意が必要です。0を除外して計算する方法は次項で説明します。

8."0(ゼロ)"を除外して平均値を求める方法

8-1.新しいエクセルの場合(Ver.2007以降)

AVERAGEIF関数で条件(ゼロ以外)に合うデータの平均値を求めます。AVERAGE関数の書式は以下になります。

=AVERAGEIF(範囲,条件,[平均対象範囲])

A1~B10を対象に、0(ゼロ)を除いた平均値を求めるには、以下の様に指定します。

=AVERAGEIF(A1:B10,"<>0")

"<>0"はゼロ以外を表すので、ゼロを除いた平均値を求めることができます。

AVERAGE関数で0(ゼロ)を除外して平均値を求める方法-新しいエクセルの場合(Ver.2007以降)

8-2.古いエクセルの場合(Ver.2003以前)

3つの関数を組み合わせて求めます。

  • ①SUM関数で合計を求める→SUM(A1:F5)
  • ②COUNT関数でデータの個数を求める→(COUNT(A1:F5)
  • ③COUNTIF関数でデータが”0”の個数を求める→COUNTIF(A1:F5,0)

3つの関数を組み合わせると以下の様になります。

=SUM(A1:F5)/(COUNT(A1:F5)-COUNTIF(A1:F5,0))

※分母をカッコで括るのがポイントです。

AVERAGE関数で0(ゼロ)を除外して平均値を求める方法-古いエクセルの場合(Ver.2003以前)

9.AVERAGE関数の答えを丸める方法

AVERAGE関数の答えを丸める(四捨五入、切り捨て、切り上げ)にはROUND関数で行います。

ROUND関数については”ROUND関数-四捨五入”の記事で詳しく解説していますので、良ければそちらを参照してください。

例えばセルA5~B7に平均の対象となる数値が入力されていて、求めた平均値を小数点以下第1位まで求めたい場合、以下の様に指定します。

9-1.四捨五入

=ROUND(AVERAGE(A5:B7),1)

9-2.切り捨て

=ROUNDDOWN(AVERAGE(A5:B7),1)

9-3.切り上げ

=ROUNDUP(AVERAGE(A5:B7),1)

10.平均値と中央値

平均所得のニュースを目にしますが、国民の給料分布が富士山の様な形であれば「平均値」で表すのが妥当です。 しかし、山の形が左右いびつな場合は、平均値でなく「中央値」で考える必要があるかもしれません。 エクセルで中央値を求めるには「MEDIAN関数」を使います。

例えば、日本の高度成長期の給与分布はこんな感じでしょうか?(一億総中流)

0000万円台 ■
0100万円台 ■■
0200万円台 ■■■■
0300万円台 ■■■■■■
0400万円台 ■■■■■■■
0500万円台 ■■■■■■■■■■
0600万円台 ■■■■■■■
0700万円台 ■■■■■■
0800万円台 ■■■■
0900万円台 ■■
1000万円台 ■

さらに現在の日本の格差社会の給与分布はこんな感じでは?(格差拡大)

0000万円台 ■■■■■■■
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0200万円台 ■■■■■■■■■■■
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0500万円台 ■■■
0600万円台 ■■
0700万円台 ■
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0900万円台 ■
1000万円台 ■■■

今後所得の少ない人が増え、更に人口減少は確実なので、将来の年金などがとても不安ですね。「iDeCo」や「つみたてNISA」等を活用して、若いうちから老後のお金を準備する必要があるのかも知れません。

11.標準偏差とは?

標準偏差はデータのばらつきを表す事ができます。エクセルには標準偏差を求める関数が用意されています。

母集団のサンプルから求める標準偏差はsで表し「STDEV関数」で求めることが出来ます。

STDEV関数については”STDEV関数-標本の標準偏差(s)”の記事で詳しく解説していますので、良ければそちらを参照してください。

母集団全体から求める標準偏差はσ(シグマ)で表し「STDEVP関数」で求めることが出来ます。

12.サンプルファイル

サンプルを含むエクセルファイルです。ダウンロードしてご自身のパソコン等で勉強してみてください。

ダウンロード

この記事は以上です。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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