【Excel】AMORDEGRC関数-減価償却係数を使用して、各会計期における減価償却費を求める-


(約文字)

2020-03-17

  • Keyword
  • Excel
  • AMORDEGRC関数
  • 減価償却係数
  • 各会計期
  • 減価償却費

AMORDEGRC関数とは

エクセルの「AMORDEGRC関数」は減価償却係数を使用して、各会計期における減価償却費を返す関数です。

この関数は、フランスの会計システムのために用意されています。 資産を会計期の途中に購入した場合、日割り計算による減価償却費が計上されます。 この関数はAMORLINC関数に似ていますが、資産の耐用年数に応じて一定の減価償却係数が計算に適用される点で異なります。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=AMORDEGRC(取得価額,購入日,開始期,残存価額,期,利率,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年3月13日を入力する場合は、DATE(2020,3,13) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
取得価額必須資産を購入した時点での価格を指定します。
購入日必須資産を購入した日付を指定します。
開始期必須最初の会計期が終了する日付を指定します。
残存価額必須耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
期間必須会計期 (会計年度) を指定します。
利率必須減価償却率を指定します。
[基準][省略可]1年を何日として計算するかを表す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略360日(NASD方式)
1実際の日数
3365日
4360日(ヨーロッパ方式)

AMORDEGRC関数の解説

  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年3月17日は1900年1月1日から43,907日後に当たるので、シリアル値は43907になります。
  • ・この関数では、資産の耐用年数の最後の会計期までの減価償却費、または減価償却費の累積額が取得価額と残存価額の差よりも大きくなるまでの減価償却費が返されます。
  • ・減価償却係数は、次表のように定義されています。
  • ・減価償却率は、最後から1つ前の期で50%まで上昇し、最後の会計期で100%まで上昇します。
  • ・資産の耐用年数が0~1年、1~2年、2~3年、4~5年の場合、エラー値#NUM!が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート
資産の耐用年数減価償却係数
3~4年1.5
5~6年2.0
6年を超える年数2.5

AMORDEGRC関数の使用例

データ説明
3,000,000取得価額
2020/04/01購入日
2030/03/31最初の会計期が終了する日付
100,000残存価額
1期間
0.15減価償却率
1年の基準 (実際の日数)

上のデータに対する、満期日に支払われる未収利息額を求める

=AMORDEGRC(A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8)

=37500

関連する関数

  • AMORDEGRC関数:減価償却係数を使用して、各会計期における減価償却費を求める
  • AMORLINC関数:各会計期における減価償却費を求める