【Excel】AVERAGEIFS関数-複数の検索条件に一致する平均値(算術平均)を返す関数-


(約文字)

2021-02-15

  • Keyword
  • Excel
  • AVERAGEIFS関数
  • 複数
  • 検索条件
  • 平均値
  • 算術平均

AVERAGEIFS関数とは

エクセルの「AVERAGEIFS関数」は複数の検索条件に一致する平均値(算術平均)を返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019

=AVERAGEIFS(平均範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2,条件2], ...)

引数必要性内容
平均範囲平均する1つor複数のセル(数値、数値を含む名前、配列、セル参照) を指定します。
条件範囲1,条件範囲2,... 条件範囲1は必須ですが、条件範囲2以降は省略可能です。対応する条件による評価の対象となる1~127個の範囲を指定します。
検索条件1,検索条件2,...検索条件1は必須ですが、検索条件2以降は省略可能です。平均の対象となるセルを定義する1~127個の条件を数値、式、セル参照、文字列で指定します。例えば、検索条件は32、"32"、">32"、"Windows"、B4の様になります。

AVERAGEIFS関数の解説

  • ・平均範囲が空orテキスト値の場合は、エラー値#DIV/0!が返されます。
  • ・条件範囲内の空白のセルは0と見なされます。
  • ・条件範囲内のTRUEを含むセルは1と見なされます。範囲内のFALSEを含むセルは0(ゼロ)と見なされます。
  • ・セルに対して指定されたすべての検索条件がTRUEの場合にのみ、平均値の計算に平均範囲の各セルが使われます。
  • ・AVERAGEIF関数の引数とは異なり、AVERAGEIFS関数では、各条件範囲に含まれるセルの個数と形状は、合計対象範囲と必ず一致している必要があります。
  • ・平均範囲のセルを数値に変換できなかった場合は、エラー値#DIV/0!が返されます。
  • ・すべての検索条件を満たすセルがない場合は、エラー値#DIV/0!が返されます。
  • ・検索条件には、半角の疑問符(?)or半角のアスタリスク(*)をワイルドカード文字として使用できます。ワイルドカード文字の疑問符(?)は任意の1文字を表し、アスタリスク(*)は1文字以上の任意の文字列を表します。
  • ・ワイルドカード文字ではなく、通常の文字として疑問符(?)やアスタリスク(*)を検索する場合は、その文字の前に半角のチルダ(~)を付けます(~?、~*と指定します)。
  • ・AVERAGEIFS関数では、データの中心傾向 (統計的分布における数値グループの中心位置) が評価されます。 中心傾向を表す最も一般的な指標として、次の3つが挙げられます。
  • ・平均:演算によって求める平均値です。グループの各数値を加算してそれらの数値の個数で割ることにより計算します。例えば、2、3、3、5、7、10の平均は30を6で割った数、つまり5です。
  • ・メジアン:数値のグループの中で中央に当たる数値です。メジアンより大きい数値と小さい数値の個数が半々になります。例えば、2、3、3、5、7、10のメジアンは4です。
  • ・モード:数値のグループの中で、最も頻繁に出現する数値です。例えば、2、3、3、5、7、10のモードは3です。
  • ・数値のグループが対称分布の場合には、これら3つの中心傾向の測度の値は同じになります。 数値のグループが非対称分布の場合には、値が異なることがあります。
出典:Microsoft - Office サポート

AVERAGEIFS関数の使用例

生徒1問目2問目最終
クイズクイズ試験
成績成績成績
加藤758587
中田948088
大林8693保留
森元保留7575

全生徒を対象に、1問目のクイズの成績のうち70~90点の範囲に含まれる成績の平均を求めます(「保留」は計算から除外される)。

=AVERAGEIFS(B2:B5, B2:B5, ">70", B2:B5, "<90")

75

全生徒を対象に、2問目のクイズの成績のうち95点を上回る成績の平均を求めます(95点を上回る得点は存在しなのでエラー値#DIV0が返される)。

=AVERAGEIFS(C2:C5, C2:C5, ">95")

#DIV/0!

全生徒を対象に、最終試験の成績のうち80点を上回る成績の平均を求めます)(「保留」は計算から除外される)。

=AVERAGEIFS(D2:D5, D2:D5, "<>Incomplete", D2:D5, ">80")

87.5

関連する関数

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