【Excel】DURATION関数-額面を100と仮定した時の証券のマコーレー・デュレーション(平均回収期)を求める-


(約文字)

2020-04-10

  • Keyword
  • Excel
  • DURATION関数
  • 額面
  • 仮定
  • 証券
  • マコーレー・デュレーション
  • 平均回収期

DURATION関数とは

エクセルの「DURATION関数」は額面を100と仮定した時の証券のマコーレー・デュレーション(平均回収期)を返す関数です。

デュレーションは、キャッシュフローの現在価値の加重平均として定義され、産出での変更に対する債券の価格の反応の尺度として使用されます。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=DURATION(受渡日,満期日,利率,利回り,頻度,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年4月10日を入力する場合は、DATE(2020,4,10) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。
利率必須証券の年利を指定します。
利回り必須証券の年間配当を指定します。
頻度必須年間の利息支払回数を指定します。年1回の場合は頻度=1、年2回の場合は頻度=2、四半期ごとの場合は頻度=4を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

DURATION関数の解説

  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定値では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年4月10日は1900年1月1日から43931日後に当たるので、シリアル値は43931になります。
  • ・受渡日とは、債券などのクーポンを購入した日付です。 満期日は、クーポンの有効期限が切れる日付です。例えば、30年の債券が2020年1月1日に発行され、6か月後に購入されたとします。この案件は2020年1月1日、受渡日は2020年7月1日、満期日は2050年1月1日になります。これは、2020年1月1日から30年後の日付になります。
  • ・受渡日、満期日、頻度、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日または満期日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・利率<0or利回り<0の場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・頻度に1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準<0or基準>4である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・受渡日≧満期日である場合、エラー値#NUM!が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート

DURATION関数の使用例

データ説明
2020/7/1受渡日
2050/1/1満期日
9.0%利率
10.0%利回り
2頻度(年2回)
1基準(実際の日数/実際の日数)

上のデータの債券に対するデュレーションを求めます。

=DURATION(A2,A3,A4,A5,A6,A7)

=10.03136825

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