【Excel】MDURATION関数-額面価格を100と仮定した時の証券の修正マコーレー・デュレーション(平均回収期)を求める-


(約文字)

2020-04-22

  • Keyword
  • Excel
  • MDURATION関数
  • 額面価格
  • 仮定
  • 証券
  • 修正
  • マコーレー・デュレーション
  • 平均回収期

MDURATION関数とは

エクセルの「MDURATION関数」は額面価格を100と仮定した時の証券の修正マコーレー・デュレーション(平均回収期)を返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=MDURATION(受渡日,満期日,利率,利回り,頻度,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年3月13日を入力する場合は、DATE(2020,3,13) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。
利率必須証券の年利を指定します。
利回り必須証券の年間配当を指定します。
頻度必須年間の利息支払回数を指定します。年1回の場合は頻度=1、年2回の場合は頻度=2、四半期ごとの場合は頻度=4を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

MDURATION関数の解説

  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定値では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年4月22日は1900年1月1日から43943日後に当たるので、シリアル値は43943になります。
  • ・受渡日とは、債券などのクーポンを購入した日付です。 満期日は、クーポンの有効期限が切れる日付です。例えば、30年の債券が2020年1月1日に発行され、6か月後に購入されたとします。この案件は2020年1月1日、受渡日は2020年7月1日、満期日は2050年1月1日になります。これは、2020年1月1日から30年後の日付になります。
  • ・受渡日、満期日、頻度、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日または満期日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・利率<0or利回り<0の場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・頻度に1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準<0or基準>4である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・受渡日≧満期日である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・修正デュレーションは、次の数式で表されます。
出典:Microsoft - Office サポート

MDURATION関数の使用例

データ説明
2020/7/1受渡日
2050/1/1満期日
9.0%利率
10.0%利回り
2頻度(年2回)
1基準(実際の日数/実際の日数)

上のデータの債券に対する修正デュレーションを求めます。

=MDURATION(A2,A3,A4,A5,A6,A7)

=9.553684045

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