【Excel】INTRATE関数-全額投資された証券の利率を求める-


(約文字)

2020-04-16

  • Keyword
  • Excel
  • INTRATE関数
  • 全額投資
  • 証券
  • 利率

INTRATE関数とは

エクセルの「INTRATE関数」は全額投資された証券の利率を返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=INTRATE(受渡日,満期日,投資額,償還価額,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年4月16日を入力する場合は、DATE(2020,4,16) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。
投資額必須証券への投資額を指定します。
償還価額必須満期日における証券の償還額を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

INTRATE関数の解説

  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年4月16日は1900年1月1日から43,937日後に当たるので、シリアル値は43,937になります。
  • ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。満期日とは、証券の支払期日です。例えば、2020年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる2050年1月1日になります。
  • ・受渡日、満期日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日、満期日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・投資額≦0or償還価額≦0である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準<0or基準>4である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・受渡日≧満期日である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・INTRATE関数は次の数式で表されます。
  • ・ここで
  • ・B=利息計算の基礎となる1年の日数を示します
  • ・DIM=受渡日から満期日までの日数を示します
出典:Microsoft - Office サポート

INTRATE関数の使用例

データ説明
2020-7-1受渡日
2050-1-1満期日
12,000,000投資額
12,100,000償還価額
2基準(実際の日数/360日)

上のデータに対する、債券の割引率を求めます 。

=INTRATE(A2,A3,A4,A5,A6)

=0.028%

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