【Excel】MDETERM関数-配列の行列式を返す関数-
約~分
(約文字)
2020-12-02
- Keyword
- Excel
- MDETERM関数
- 配列
- 行列式
MDETERM関数とは
エクセルの「MDETERM関数」は配列の行列式(行数と列数が一致する正方行列の行列式)を返す関数です。
行列に逆行列があるか判断したいときに使用するのがMDETERM関数です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=MDETERM(配列)
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
配列 | 必須 | 行数と列数が等しい数値配列 (正方行列) を指定します。 |
MDETERM関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・配列には、A1:C3のようなセル範囲、{1,2,3;4,5,6;7,8,9}のような配列定数、またはこのいずれかを参照する名前を指定することができます。
- ・MDETERM 関数は、配列に空白または文字列が含まれるセルがあるの場合にエラー値#VALUE!を返します。
- ・MDETERM 関数は、配列の行数と列数が等しくないの場合にエラー値#VALUE!を返します。
- ・行列式とは、配列内の値から導き出される数値のことです。例えば、3行3列の配列A1:C3に対する行列式は、次式で表すことができます。
- MDETERM(A1:C3)=A1*(B2*C3-B3*C2)+A2*(B3*C1-B1*C3)+A3*(B1*C2-B2*C1)
- ・行列式は、一般に、多変数の連立方程式を解くために使用されます。
- ・MDETERM関数は約16桁の精度で計算されるため、計算の過程で結果にわずかな誤差が生じることがあります。例えば、特異な行列式では、本来0になる計算結果が1E-16になる場合があります。
MDETERM関数の使用例
データ | 説明 | ||
---|---|---|---|
2 | 4 | 7 | 3 |
2 | 4 | 7 | 2 |
2 | 1 | 3 | 6 |
5 | 6 | 3 | 1 |
上記データの行列式としての値を求めます。
=MDETERM(A2:D5)
-55
配列定数で指定した行列式としての値を求めます。
=MDETERM({3,6,2;4,1,1;3,8,2})
10
配列定数で指定した配列の行列式としての値を求めます。
=MDETERM({2,8;3,4})
-16
関連する関数
- MDETERM関数:配列の行列式を返す関数
- MINVERSE関数:行列の逆行列を求める関数
- MMULT関数:2つの配列の行列積を返す関数