【Excel】
表の並び替えがうまくいかない!ソートの基礎を学び「あいうえお順」や「数字」を並べ替える方法
約~分
(約文字)
2016-10-28 2019-06-20
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- Excel
- 並び替え
- ソート
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- できない
- あいうえお順
- やり方
エクセルで表を「あいうえお順」「昇順」「降順」で並び替えするソート機能の解説。
この記事では、エクセルの並び替えがうまくいかない方の疑問や問題を解決します。
表の並び替えで、以下の様な悩みを聞きます。
- ・表の並び替えがよくわからないので壊してしまいそうで怖くて触りたくない
- ・昇順?降順?何のことだか意味が解らない
- ・人名(苗字/名前)が思ったように並び替えできない...
- ・見出しの行まで並び替えされてしまい表の途中や末尾に移動してしまった...
- ・並び替え中に「並べ替えの前に」ダイヤログボックスが表示されてどうすればいいの?
- ・複数の条件で並び替えが思った通りの順にならなくて、もう頭が爆発しそうだ(怒)
- ・並び替えを解除したいんだけどどうしたらいいの?やり方はあるの?
この様な並び替えに関する初心者の方のお悩みを解決します。
この記事を読ん、エクセルの並び替えの疑問や問題を解決し、脱初心者を目指しましょう。
この記事の目次
1.【知識】エクセルで並び替えの機能の基礎
エクセルで並び替えのことを”ソート”と呼びます。
表の中身を、ひらがなであれば「あいうえお」、数字であれば「12345」、英字であれば「ABCDE」などの順に並び替えすることです。
並べ替えの対象は、ひらがな、数字、英字だけでなく、カタカナ、漢字、記号など、全文字が対象です。
一般的には表の縦方向(行)を並び替えますが、表の横方向(列)でも可能です。
行や列については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
2.【知識】並び替え(ソート)「昇順」「降順」の違い
エクセルの並べ替えには、「昇順」と「降順」があります。違いは以下です。
- ・昇順:だんだん大きくなるように並び替える
- ・降順:だんだん小さくなるように並び替える
具体的には以下の様になります。
並び替え | 数字 | 英字 | カナ |
---|---|---|---|
昇順 | 1→2→3 | A→B→C | ア→イ→ウ |
降順 | 3→2→1 | C→B→A | ウ→イ→ア |
これらをエクセル上で並べ替えてみると、以下の様な結果になりました。
3.【基礎】エクセルで並び替え(ソート)のやり方
エクセルで並び替えのやり方を説明しますが、前提条件として「縦に長い表(例えば、住所録)」の場合で説明します。
説明で使用したサンプルファイルです。ダウンロードしご自身のパソコンでも確認してください。
3-1.並び替えが可能な表を準備する
並び替えする場合は、以下の2つの条件を満たした表を準備する必要があります。
3-1-1.並び替えが可能な表の条件①
一番上の行が「見出し」、二番目以降の行が「データ」になっている表にする。
ちなみに、表の位置はシートの左上のA1セルから作る必要はなく、シートのどこの場所に作ってもOKです。
3-1-2.並び替えが可能な表の条件②
表の途中に、列や行に空(カラ)が無く、連続性のある表にする必要があります。
3-1-2-1.列に連続性のある表とは
下表の様に、列が離れている場合、エクセルは「B~D列」「F~G列」の二つの表として認識されてしまい、表全体が連動せず片方だけが並び替えされてしまい、上手くが行きません。
下表の様に、空欄だったE列の見出し部分に文字「今回は”備考”の文字」を入れたことで、列に連続性が出来たことでエクセルが一つ表として認識するので、表全体が連動し並び替えが上手く出来ます。
、3-1-2-2.行に連続性のある表とは
下表の様に、行が離れている場合も、エクセルは「2~5行目」「7~10行目」の二つの表として認識されてしまい、表全体が連動せず片方だけが並び替えされてしまい、上手く行きません。
下表の様に、空欄だった6行目の№部分に文字「今回は”0”の文字」を入れたことで、列に連続性が出来たことでエクセルが一つ表として認識するので、表全体が連動し並び替えが上手く出来ます。
3-1-3.表の列や行の連続性の有無を確認する方法
表の列や行の連続性の有無を素早く確認する方法は、以下のショートカットキーを使います。
3-1-3-1.列の連続性を確認する
表の列の連続性を確認するには、連続性があると考えている一番左の列をマウスで選択し、以下を実行する。
【Ctrl】+【→】(右矢印)
表の最も右の列にカーソルがジャンプしていれば、列の連続性があることが確認できます。
3-1-3-2.行の連続性を確認する
表の行の連続性を確認するには、連続性があると考えている一番上の行をマウス選択肢し、以下を実行する。
【Ctrl】+【↓】(下矢印)
表の最も下の行にカーソルがジャンプしていれば、行の連続性があることが確認できます。
上記2点を満たす表が準備できたら、表の並べ替えが可能になります。並び替えの手順は以下になります。
3-2.並び替えを実行する
[基準となる"1つのセル"を選択]>[ホーム]>[並べ替えとフィルター]>[昇順 or 降順]
これで並び替えが実行されます。
4.【基礎】エクセルで並び替えがうまくいかない場合
エクセルの並び替えで、以下の様にうまくいかない場合があります。
- ・人名(苗字/名前)が思ったように並び替えできない場合
- ・見出しの行がソートされ移動してしまった場合
- ・並び替え中に「並べ替えの前に」ダイヤログボックスが表示された場合
それぞれのうまくいかない原因と対策を解説します。
4-1.人名(苗字/名前)が思ったように並び替えできない場合
読みが難しい名前の場合、知っている読み仮名で名前の漢字を表示させることがあります。
例えば、苗字であれば、
- ・一(にのまえ)
- ・凸守(でこもり)
- ・七五三(しめ)
- ・大豆生田(おおまみゅうだ)
- ・勘解由小路(かでのこうじ)
などは普通は読めませんので、一文字ずつ知っている読みで漢字に変換すると思いますが、
この場合、入力時に使った正確ではない”かな”をエクセルが認識してしまうので、並び替えがうまくいかないのです。
また、WEBページから文字情報をコピーしてきてエクセルに貼り付けた場合、漢字の読みがエクセルで正しく認識されず、並び替えがうまくいかないのです。
この様な場合は、漢字の読みを正しく修正します。
4-1-1.漢字の読みを正しく修正する方法
セルに入力されている漢字のフリガナを表示させます。
[セルを右クリック]>[ふりがなの表示]
次に、漢字の読みを修正します。
[ふりがなの表示/非表示]>[ふりがなの編集]
これで、セルに入力された漢字の読みが正しく修正されたので、並び替えがうまくいくようになります。
4-2.見出しの行がソートされ移動してしまった場合
これはよくある失敗です。見出し行が並び替えと共に、表の途中や末尾に移動してしまった場合は、以下の方法で見出しの行を固定することができます。
[データ]>[並べ替え]>[先頭行をデータの見出しとして使用する]をチェック>[OK]
これで、見出し行が固定されるので、並び替えをしても、移動せず、一番上に固定されるようになります。
4-3.並び替え中に「並べ替えの前に」ダイヤログボックスが表示された場合
もし二つ以上のセルを選んで並び替えしてしまうと、「並べ替えの前に」ダイヤログボックスが表示されます。
「選択範囲に隣接するセルにもデータが入力されています。選択されていないデータは並べ替えられません。」
上図の様に「選択範囲を拡張する」「現在選択されている範囲を並べ替える」か尋ねられますので、一度「キャンセル」しましょう。
5.【応用】複数の条件で並び替えする方法
5-1.複数の条件を並べ替えダイヤログボックスから指定する
複数の条件で並び替えすることが出来ます。
[並べ替えとフィルター]>[ユーザー設定の並べ替え]
上記で条件を指定することが出来ます。
並べ替え条件としてレベルを2つ以上用意すれば、複数の条件で並べ替えが出来ます。
[レベルの追加]ボタンで条件をつくります。
[▲][▼]ボタンで優先したい順にレベルを並び替えます。
OKボタンを押せば、複数の条件で並び替えが出来ます。
5-2.複数の並べ替えの条件を手動で指定する
手動でも複数の条件で、並び替えることが可能です。
優先順位の低い順(低→中→高の順番で)で指定
具体的には、優先順位①生年月日(昇順)、優先順位②性別(昇順)であれば、以下の手順で指示します。
優先順位②性別の列を選択(F2~F9セルの何れかひとつ)>[並べ替えとフィルター]>[昇順]
↓
優先順位①生年月日の列を選択(G2~G9セルの何れかひとつ)>[並べ替えとフィルター]>[昇順]
この様に、優先順位が低いほど前に/優先順位が高いほど後に並び替えれば意図した順になります。
6.【応用】並び替えを解除する方法
6-1.ファイル保存したら元に戻せるのか?
並び替えの結果をファイルに保存する前なら、もとに戻る(ショートカットキーは【Ctrl】+【z】)を実行すれば、解除出来るので元に戻せます。
しかし、並び替えの結果をファイルに保存(新規保存や上書き保存)してしまうと、解除できないので元に戻すことはできません。
どうしても元に戻したいのであれば、手動でひとつずつ修正するしか方法はありません。
6-2.ソートの前のひと工夫
もし元の並びに戻す可能性があるなら、並び替えの前にひと工夫しておくことで、いつでも元の並び順に戻すことが出来ます。
具体的な方法は以下の2種類あります。
- ・ファイルをバックアップしておく
- ・シートをバックアップしておく
- ・表に通し番号を指定しておく
6-2-1.ファイルをバックアップしておく
①のファイルをバックアップしておくは、汎用的な方法です。並び替えする前に該当のエクセルファイルをコピーし、名前を「hogehoge_並び替え前のバックアップ.xlsx」等にしておけば、ソートに失敗しても元に戻せます。
6-2-2.シートをバックアップしておく
②のシートをバックアップしておくは、①に近いですがお手軽な方法です。並び替えする前に該当のシートをコピーし、名前を「hogehoge_並び替え前のバックアップ」等にしておけば、いつでも元に戻せます。
6-2-3.表に通し番号を指定しておく
③表に通し番号を指定しておくは、私がよく使い方法です。表の一番左端に通し番号用の列を作り、1,2,3,4...の数値を並べておきます。この数値はオートフィル機能も使えば短時間で入力できます。
7.【参考】エクセルの「並べ替え機能」と「フィルター機能」の違い
7-1.並べ替え機能
並べ替え機能は、上でも紹介してきたように「表の並べ替え」です。別名「ソート」とも呼ばれます。
「昇順」または「降順」にデータを並び替えることが出来ます。
表の見出しを除く全データが対象です。
例えば、年齢順(若い順)で、身長順(大きい順)で、体重順(軽い順)の様に、複数の条件を指定して並び替えが出来ます。
7-2.フィルター機能
フィルター機能は、「表の絞り込み」です。別名「抽出」とも呼ばれます。
絞り込みたい条件(文字や数値)に一致するデータを含む行を「抽出」することが出来ます。
例えば、年齢が30歳~40歳で、身長が170cm~180cmで、体重が60kg~80kgの様に、複数の条件で抽出が出来ます。
フィルター機能は、以下を実行して見出し行の各セルの右側に▼ボタンを表示されると機能します。
表を選択(表全体又は表内のひとつのセル)>並べ替えとフィルター>フィルター
まとめ
このページでは、エクセルの「並べ替え/並び替え」について、以下を解説してきました。
- ・エクセルで並び替えはソートと呼ぶ
- ・「昇順は次第に大きく」「降順は次第に小さく」並び替えられる
- ・並び替えが可能な表(見出し/データ/行列の連続性)の準備が必要
- ・複数の条件で並び替えも可能(ダイヤログボックス又は手動から指定が可能)
- ・並び替えの解除は不可なので、事前のバックアップや通し番号の付与しておく
ご理解いただけましたでしょうか?
次は、あなたが実際にエクセル上で実際に作業してみて下さい。 自分の手を動かすことが、パソコンスキル向上の近道です。
この記事は以上です。