【最短30秒】
Excelで九九表の作り方
約~分
(約文字)
2019-02-27 2019-05-20
【最短30秒】Excelで九九表を短時間で作る方法
エクセルで「九九表」を短時間で作成する方法を解説します。エクセルに備わった様々な機能を使いこなすことで、たった”30秒”で九九表を完成することできます(完成イメージは以下になります。装飾は何もしていません)。
使っている機能は九九表の作成以外でも様々な場面で役立つ4つの機能(「オートフィル」「貼り付けオプション」「複合参照」「ショートカットキー」)です。 特に今回の九九表の作成でポイントとなるのが「複合参照」の機能です。すこし難しいですが、これを覚えればエクセルのスキルが格段に上がります。
九九表を短時間で作る手順
早速、九九表を作る手順を紹介したいと思います。 全9ステップです。もしもっと早く作る方法があれば教えてください(事前にマクロに記録し実行は無しw)。 前準備として、まずエクセルを起動して空のシートを作成してください。
九九表の作成手順
手順 | 作業 | ショートカットキー |
---|---|---|
1 | B1セルに”1”を入力 | |
2 | C1セルに”2”を入力 | |
3 | B1セル~C1セルを選択 | |
4 | C1セル右下のハンドルをJ1セルまでドラッグし ”1~9”の連続データを入力 | |
5 | 選択中のB1セル~J1セルをコピー | 【Ctrl】+【C】 |
6 | A2セルを右クリックし 貼り付けオプションから”行列を入れ替える” | 【Alt】【E】【S】【E】【Exter】 |
7 | B2セルを選択し”=$A2*B$1”を入力 | |
8 | 選択中のB2セルをコピー | 【Ctrl】+【C】 |
9 | B2セル~J10セルを選択し、貼り付け | 【Ctrl】+【V】 |
これで九九表が完成します。練習すれば30秒以内で作れると思います(実際に私は20秒で作れました)。
サンプルファイルのダウンロード
完成した「九九表」はこちらから無料でダウンロードできます。
今回使用したエクセルの機能
今回は以下の4つの機能を使いました。各機能の詳細は以下で解説します。
- オートフィル(【手順4】で利用)
- 貼り付けオプション(【手順6】で利用)
- 複合参照(【手順7】で利用)
- ショートカットキー(【手順5】【手順6】【手順8】【手順9】で利用)
オートフィル(【手順4】で利用)
オートフィル機能はセルに入力された値に関する連続したデータを自動で入力する機能です。 フィルとは英語で「充填する」「隙間を埋める」という意味があり、エクセルでは”連続データを自動で充填する”そんなイメージになると思います。
オートフィルが可能なのはエクセルに用意された以下の11種類の値ですが、これ以外にも自分で任意の数値を登録することが可能です。
曜日
- Sun、Mon、Tue、Web、Thu、Fri、Sat
- Sunday、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday
- 日、月、火、水、木、金、土
- 日曜日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日
月
- Jan、Feb、Mar、Apr、May、Jun、Jul、Aug、Sep、Oct、Nov、Dec
- January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November、December
- 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
- 睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走
四半期
- 第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期
十干(じっかん)
- 甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
十二支(じゅうにし)
- 子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥
ちなみに十干(じっかん)×十二支(じゅうにし)=干支(えと)です。
干支については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
貼り付けオプション(【手順6】で利用)
セルの内容を「コピー」し、他のセルに「貼り付け(ペースト)」時に、内容を指定できる機能が「貼り付けオプション」です。 通常の「貼り付け(ペースト)」ではコピーしたセル内容の全てを貼り付けますが、「貼付けオプション」を使用すると必要な内容だけ指定して貼り付け出来ます。
今回使用したのは「行列を入れ替えて貼り付け」です。その他よく使うのは「値のみ貼り付け」「数式のみ貼り付け」「書式設定のみ貼り付け」です。 貼付けオプションは作業効率向上が高く頻繁に使うので、使いこなせるようになって下さい。
複合参照(【手順7】で利用)
この「複合参照」機能が今回のポイントです。「複合参照」を知らないと「9×9=81個」のセルに掛け算の式を入力する必要があります。 ひとつずつ手入力したのでは日が暮れてしまい、いくら時間があっても足りませんし、入力ミスも多発しますのでリスクも高いです。 そこで今回のようなパターン化された計算式の入力の場合、あるひとつセルに入力した式を”コピペ”すれば、貼り付けた先の計算式からのセル参照を固定的+流動的にしてくれるのが”複合参照”です。
通常は”相対参照”ですが、”複合参照”ではセル参照を列方向又は行方向を固定することができるので、全てのセルに貼り付けても適切なセルを参照することが可能です。 具体的な方法ですが、B2セルに”=$A2*B$1”と計算式を入力しこれを他のセルにコピペすればOKです。
複合参照の方法ですが、$記号を付けることで参照先のセルを固定しています。
- $A2とすると、A列は固定/2行目は流動
- B$1とすると、B列は流動/1行目は固定
要は$記号を付けると参照するセルが固定されるということです。今回は列と行の参照を複合的に行うので”複合参照”と言います。 エクセルの参照には「相対参照」「複合参照」「絶対参照」の3種類があります。
- A1:相対参照(A列:流動/1行目:流動)
- $A1:複合参照(A列:固定/1行目:流動)
- A$1:複合参照(A列:流動/1行目:固定)
- $A$1:絶対参照(A列:固定/1行目:固定)
この様に$記号の後ろの列や行が固定され、$記号の後ろの列や行は流動になります。 この式を縦(下方向)にコピーすると、以下の様になります。
=$A2*B$1 | |||
=$A3*B$1 | |||
=$A4*B$1 | |||
=$A5*B$1 |
この式を横(右方向)にコピーすると、以下の様になります。
=$A2*B$1 | =$A2*C$1 | =$A2*D$1 | =$A2*E$1 |
=$A3*B$1 | =$A3*C$1 | =$A3*D$1 | =$A3*E$1 |
=$A4*B$1 | =$A4*C$1 | =$A4*D$1 | =$A4*E$1 |
=$A5*B$1 | =$A5*C$1 | =$A5*D$1 | =$A5*E$1 |
相対参照/複合参照/絶対参照については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
ショートカットキー(【手順5】【手順6】【手順8】【手順9】で利用)
今回、複数の手順で使っているスピードアップの定番がショートカットキーの利用です。 マウスやノートパスコンのタッチパッドを使わず、キーボードのキーを複数組み合わせることで、「早く」「正しく」「楽に」作業を進めることが出来ます。
ショートカットキーについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
スマホ対応のシンプルな九九表
スマホやタブレットからいつでも/どこでも暗記できるシンプルな九九表については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
この記事は以上です。最後までご覧頂き、ありがとうございました。