【Excel】BINOMDIST関数-ある条件を設定しそれが成功する単一又は累積の確率を求める-
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2019-07-30
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エクセルの「BINOMDIST関数(バイノミアル・ディストリビューション:Binomial Distribution)」は二項分布の確率を返す関数です。
簡単に言えば、「ある条件を設定し、それが成功する単一又は累積の確率を求める」関数です。
例えば、
- 単一の確率として、サイコロを10回投げた時に、偶数(2,4,6)の目が5回出る確率を求める。
- 累積の確率として、サイコロを100回投げた時に、奇数(1,3,5)の目が50回以下となる確率を求める。
この様な場合に利用するのが「BINOMDIST関数」です。
BINOMDIST関数の指定方法と引数
=BINOMDIST(成功数,試行回数,成功率,関数形式)
引数 | 要否 | 内容 |
---|---|---|
成功数 | 必須 | 試行が成功する回数を指定します。 |
試行回数 | 必須 | 試行する回数を指定します。 |
成功率 | 必須 | 1回の試行で成功する確率を指定します。 |
関数形式 | 必須 | TRUEを指定した場合は累積の確率、FALSEを指定した場合は単一の確率が返されます。 |
※試行とは、何度でも同じ条件で繰り返す事ができ、その結果が偶然に決まる実験や観測のことです。
BINOMDIST関数の使用例
単一の確率を求める(関数形式:FALSE)
サイコロを10回振った時に、偶数(2,4,6)の目が5回出る確率を求めるには、以下の様に指定します。
=BINOMDIST(5,10,1/2,FALSE)=BINOMDIST(5,10,1/2,FALSE)=24.61%
サイコロを50回振った時に、6の目が8回出る確率を求めるには、以下の様に指定します。
=BINOMDIST(8,50,1/6,FALSE)=15.10%
累積の確率を求める(関数形式:TRUE)
サイコロを100回振った時に、奇数(1,3,5)の目が50回以下となる確率を求める(累積の確率)。
=BINOMDIST(50,100,1/2,TRUE)=53.98%
サイコロを500回振った時に、6の目が出るのが90回以下の確率を求めるには、以下の様に指定します。
=BINOMDIST(90,500,1/6,TRUE)=80.61%
BINOMDIST関数のポイント
単一項の二項分布の確率を返します。 BINOMDIST関数は、テストや試行の回数が固定されている問題で、どの試行の結果も成功または失敗のみで表される場合、各試行が独立している場合、および試行全体をとおして成功の確率が一定である場合に使用します。 たとえば、二男一女が生まれてくる確率などをBINOMDIST関数で計算できます。
出典:Microsoft - Office サポート
関数の注意事項
重要:この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい1つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excelの将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。
出典:Microsoft - Office サポート
より新しい「BINOM.DIST関数」の利用を推奨します。
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