【Excel】NEGBINOM.DIST関数-負の二項分布の確率関数値を返す関数-


(約文字)

2021-11-24

  • Keyword
  • Excel
  • NEGBINOM.DIST関数
  • 二項分布
  • 確率関数

NEGBINOM.DIST関数とは

エクセルの「NEGBINOM.DIST関数」は負の二項分布の確率関数の値を返す関数です。

試行の成功率が一定のとき、成功数として指定した回数の試行が成功する前に、失敗数として指定した回数の試行が失敗する確率を計算できます。

二項分布を計算する関数に似ていますが、試行の成功数が「定数」で、試行の回数が「変数」である点が異なります。更に、二項分布の場合と同様に、対象となる試行は独立試行であると見なされます。

例えば、特定の資格を持つ人物を10人採用する企業があり、応募者がこの資格を持っている確率は0.3であることが経験的にわかっている場合、10人の有資格者を採用するまでに無資格者を面接する確率を計算することができます。 NEGBINOM.DIST関数 は、10人の有資格者全員を見つける前に、無資格の応募者を面接する確率を計算します。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010

=NEGBINOM.DIST(失敗数,成功数,成功率,関数形式)

引数必要性内容
失敗数必須試行が失敗する回数を指定します。
成功数必須試行が成功する回数(成功のしきい値)を指定します。
成功率必須試行が成功する確率を指定します。
関数形式必須計算に使用する関数形式を論理値で指定します。TRUEを指定した場合は累積分布関数を返します。FALSEを指定した場合は、確率密度関数を返します。

NEGBINOM.DIST関数の解説

  • ・失敗数と成功数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・引数に数値以外の値を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・成功率 < 0 または確率 > 1 である場合は、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・失敗数 < 0 または成功数 < 1 の場合は、エラー値#NUM!が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート

NEGBINOM.DIST関数の使用例

データ説明
10失敗数
5成功数
0.25成功率

上の値に対応する負の二項分布の確率関数の値(累積分布関数)を求めます。

=NEGBINOM.DIST(A2,A3,A4,TRUE)

=0.3135141

上の値に対応する負の二項分布の確率関数の値(確率密度関数)を求めます

=NEGBINOM.DIST(A2,A3,A4,FALSE)

=0.0550487

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