【Excel】CONFIDENCE.NORM関数-母集団に対する信頼区間を返す関数-


(約文字)

2021-03-25

  • Keyword
  • Excel
  • CONFIDENCE.NORM関数
  • 正規分布
  • 母集団
  • 平均
  • 信頼区間

CONFIDENCE.NORM関数とは

エクセルの「CONFIDENCE.NORM関数」は正規分布を使い母集団の平均に対する信頼区間を返す関数です。

信頼区間は値の範囲です。標本平均xは、この範囲の中心にあり、範囲はx±CONFIDENCE.NORMとなります。

例えば、電子メールで注文された商品の配達所要時間の標本平均がxである場合、母集団の平均の範囲はx±CONFIDENCE.NORMとなります。 この範囲内の母集団の平均μ0について、xよりもμ0から離れた標本平均が得られる確率はαより大きくなります。 この範囲内にない母集団の平均μ0について、xよりもμ0から離れた標本平均が得られる確率はαより小さくなります。

つまり、x、標準偏差、および標本数を使用して、母集団の平均がμ0であるという仮説の有意水準αにおける両側検定を行うとします。 次に、μ0が信頼区間内にある場合はその仮説を拒否せず、μ0が信頼区間内にない場合はその仮説を拒否します。 信頼区間を使用して、次の商品の配達時間が信頼区間内にある確率が1-αであると推測することはできません。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010

=CONFIDENCE.NORM(有意水準,標準偏差,標本数)

引数必要性内容
有意水準必須信頼度を計算するために使用する有意水準を指定します。信頼度は100*(1-α)%で計算されます。つまり、αが0.05であるとき、信頼度は95%になります。
標準偏差必須データ範囲の母標準偏差を指定します。これは既知の値であると仮定されます。
標本数必須標本数を指定します。

CONFIDENCE.NORM関数の解説

  • ・引数に数値以外の値を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・有意水準≦ 0 または 有意水準≧ 1 の場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・標準偏差 ≦ 0 の場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・標本数が整数でない場合は、小数部が切り捨てられます。
  • ・標本数 < 1 の場合、エラー値#NUM! が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート

CONFIDENCE.NORM関数の使用例

データ説明
0.05有意水準
2.5標準偏差
50標本数

上のデータに対する、母集団の平均の信頼区間を求めます。

=CONFIDENCE.NORM(A2,A3,A4)

=0.692952

関連する関数