【Excel】CUMIPMT関数-指定した期間に貸付金(ローン)に対して支払われる利息の累計を求める-


(約文字)

2020-03-30

  • Keyword
  • Excel
  • CUMIPMT関数
  • 貸付金
  • 利息
  • 累計

CUMIPMT関数とは

エクセルの「CUMIPMT関数」は指定した期間に貸付金(ローン)に対して支払われる利息の累計を返す関数です。

この様な場合に利用するのが「CUMIPMT関数」です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=CUMIPMT(利率,期間内支払回数,現在価値,開始期,終了期,支払期日)

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年3月13日を入力する場合は、DATE(2020,3,13) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
利率必須貸付期間を通じて一定の利率を指定します。
期間内支払回数必須貸付期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値必須現在の貸付額、つまり将来行われる一連の支払いを、現時点で一括支払いした場合の合計金額を指定します。
開始期必須計算の対象となる最初の期を指定します。最初の期から順に、1から始まる番号が割り当てられます。
終了期必須計算の対象となる最後の期を指定します。
支払期日必須支払いがいつ行われるかを、数値の0or1で指定します。
支払期日支払が行われる時期
0各期の期末
1各期の期首

CUMIPMT関数の解説

  • ・利率と期間内支払回数を指定するときは、時間単位を一致させる必要があります。例えば、年利6%の2年ローンを月払いで返済する場合、利率には6%/12=0.5(%)を、また期間内支払回数には2*12=24(月)を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率に6(%)、期間内支払回数に2(年)を指定します。
  • ・利率≦0、期間内支払回数≦0、または現在価値≦0である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・開始期<1、終了期<1、または開始期>終了期である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・支払期日に0または1以外の数値を指定すると、エラー値#NUM!が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート

CUMIPMT関数の使用例

データ説明
0.01年利
35返済期間(年)
15,000,000現在価値

上のデータに対する、3年目の支払回である25~36回目に返済する利息の合計を求めます。

=CUMIPMT(A2/12,A3*12,A4,25,36,0)

=-141,089

上のデータに対する、最初の月(1回目~1回目)に返済する利息を求めます。

=CUMIPMT(A2/12,A3*12,A4,1,1,0)

=-12,500

注意事項:年利を12で割り月利に換算します。返済期間(年)に12を掛け支払回数(月数)に換算します。

関連する関数

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