【Excel】CUMPRINC関数-ローンに対して支払われる元金の累計を算出する-


(約文字)

2020-03-31

  • Keyword
  • Excel
  • CUMPRINC関数
  • ローン
  • 元金
  • 累計
  • 算出

CUMPRINC関数とは

エクセルの「CUMPRINC関数」はローンに対して支払われる元金の累計を算出し返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=CUMPRINC (利率,期間,現在価値,開始期,終了期,支払期日)

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年3月13日を入力する場合は、DATE(2020,3,13) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
利率必須貸付期間を通じて一定の利率を指定します。
期間必須貸付期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値必須現在の貸付額である将来の一連の支払いを、現時点で一括支払いした場合の合計金額を指定します。
開始期必須計算の対象となる最初の期を指定します。最初の期から順に、1から始まる番号が割り当てられます。
終了期必須計算の対象となる最後の期を指定します。
支払期日必須支払いがいつ行われるかを、数値の0or1で指定します。
支払期日支払が行われる時期
0各期の期末
1各期の期首

CUMPRINC関数の解説

  • ・利率と期間を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。例えば年利12%の4年ローンを月払いで返済する場合、利率には12%/12=1(%)を、期間には4*12= 48(月)を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率に12(%)、期間に4(年)を指定します。
  • ・利率≦0、期間≦0or現在価値≦0である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・開始期<1、終了期<1or開始期>終了期である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・支払期日に0or1以外の数値を指定すると、エラー値#NUM!が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート

CUMPRINC関数の使用例

データ説明
0.08年利
35返済期間(年)
15,000,000現在価値

上のデータに対する、支払回数を25回から36回とする場合の3年目に返済する元金の合計を求めます。

=CUMPRINC(A2/12,A3*12,A4,25,36,0)

=-95486.80945

上のデータに対する、最初の月に返済する元金を求めます。

=CUMPRINC(A2/12,A3*12,A4,1,1,0)

=-6539.131843

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