【Excel】PMT関数-ローンや積立の定期支払額を求める-
約2~3分
(約1100文字)
2020-05-14
- Keyword
- Excel
- PMT関数
- ローン
- 積立
- 定期支払額
PMT関数とは
エクセルの「PMT関数」は投資(ローンや積立)の定期支払額を返す関数です。
- 一定の利率において、定期的に支払いが行われる
この様な場合に利用するのが「PMT関数」です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=PMT(利率,期間,現在価値,[将来価値],[支払期日])
重要:PMT関数の引数について詳しくは、PV関数を参照してください。
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
利率 | 必須 | 投資の利率を指定します。 |
期間 | 必須 | 投資期間全体での支払回数の合計を指定します。 |
現在価値 | 必須 | 将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の金額を指定します。 |
[将来価値] | [省略可] | 最後の支払いを行った後に残る現金を指定します。省略すると0と見なされます。 |
[支払期日] | [省略可] | いつ支払いが行われるかを指定します(下表参照)。 |
支払期日 | 支払いが行われる時期 |
---|---|
0or省略 | 各期の期末 |
1 | 各期の期首 |
PMT関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・PMT関数で返される定期支払額には、元金と利息が含まれますが、他の手数料や税金は含まれません。
- ・利率と期間を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。例えば年利12%の4年ローンを月払いで返済する場合、利率には12%/12ヶ月=1(%)を、期間には4年*12ヶ月=48(月)を指定します。また、これと同じ投資を年払いで返済する場合は、利率に12(%)、期間に4(年)を指定します。
- ・PMT関数の戻り値に期間を掛ければ、投資期間内の総支払額を求めることが出来ます。
PMT関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
5% | 年利 |
12 | 支払い月数 |
\1,000,000 | 借入額 |
上のデータに対する、毎月のローン返済額を求めます。
=PMT(A2/12,A3,A4)
=\85,607
データ | 説明 |
---|---|
3% | 年利 |
20 | 支払い年数 |
\8,000,000 | 借入額 |
上のデータに対する、20年後に¥8,000,000を積み立てるのに必要な、毎月の積立額を求めます。
=PMT(A2/12,A3*12,0,A4)
=\24,368
関連する関数
- CUMPRINC関数:ローンに対して支払われる元金の累計を求める
- CUMIPMT関数:指定した期間にローンに対して支払われる利息の累計を求める
- IPMT関数:ローンの内、金利に相当する額を求める
- PPMT関数:ローンや積立の定期支払額を求める
- PPMT関数:ローンに対する元金を求める