【Excel】DISC関数-証券に対する割引率を返す関数を求める-


(約文字)

2020-04-07

  • Keyword
  • Excel
  • DISC関数
  • 証券
  • 割引率

DISC関数とは

エクセルの「DISC関数」は証券に対する割引率を返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=DISC(受渡日,満期日,現在価値,償還価額,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年3月13日を入力する場合は、DATE(2020,3,13) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須 証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。
現在価値必須額面$100に対する証券の価値を指定します。
償還価額必須額面$100に対する証券の償還額を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

DISC関数の解説

  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定値では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2018年1月1日は1900年1月1日から43,101日後に当たるので、シリアル値は43101になります。
  • ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。満期日とは、証券の支払期日です。例えば、30年の債券が2020年1月1日に発行され、6か月後に購入されたとします。この場合、発行日は2020年1月1日、受渡日は2020年7月1日、満期日は2050年1月1日、2020日から30年後の日付になります。
  • ・受渡日、満期日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日または満期日に無効なシリアル値の日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・現在価値 ≦ 0 または償還価額 ≦ 0 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準 < 0 または基準 > 4 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・受渡日 ≧ 満期日である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・DISC 関数は次の数式で表されます。
  • ・ここで
  • ・B=利息計算の基礎となる1年の日数
  • ・DSM=受渡日から満期日までの日数
出典:Microsoft - Office サポート

DISC関数の使用例

データ説明
2020/07/01受渡日
2050/01/01満期日
98.985価格
101償還価格
1基準(実際の日数/実際の日数)

上のデータに対する、債券の割引率を求めます。

=DISC(A2,A3,A4,A5,A6)

=0.000676232

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