【Excel】PRICEDISC関数-割引証券の額面100あたりの価格を求める-


(約文字)

2020-05-19

  • Keyword
  • Excel
  • PRICEDISC関数
  • 割引証券
  • 価格

PRICEDISC関数とは

エクセルの「PRICEDISC関数」は割引証券の額面100あたりの価格を返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=PRICEDISC(受渡日,満期日,割引率,償還価額,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年5月19日を入力する場合は、DATE(2020,5,19) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須証券の受渡日を指定します。 発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須 証券の満期日を指定します。 証券の支払期日です。
割引率必須証券の割引率を指定します。
償還価額必須額面100に対する証券の償還額を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

PRICEDISC関数の解説

  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年5月19日は1900年1月1日から43970日後に当たるので、シリアル値は43970になります。
  • ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。満期日とは、証券の支払期日です。例えば、2020年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。 この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が 2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる2050年1月1日になります。
  • ・受渡日、満期日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日または満期日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・割引率 ≦ 0 または償還価額 ≦ 0 の場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準<0または基準>4である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・受渡日≧満期日である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・PRICEDISC 関数は、次の数式で表されます。
  • ・ここで
  • ・B=利息計算の基礎となる1年の日数
  • ・DSM=受渡日から満期日までの日数
出典:Microsoft - Office サポート

PRICEDISC関数の使用例

データ説明
2020/2/14受渡日
2008/3/1満期日
4.37%割引率
10000償還価額
2基準 (実際の日数/360 日)

上のデータに対する、債券の価格を求めます。

=PRICEDISC(A2,A3,A4,A5,A6)

=9980.577778

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