【Excel】RECEIVED関数-全額投資された証券の満期日の支払額を求める-
約~分
(約文字)
2020-05-25
- Keyword
- Excel
- RECEIVED関数
- 全額投資
- 証券
- 満期日
- 支払額
RECEIVED関数とは
エクセルの「RECEIVED関数」は全額投資された証券の満期日の支払額を返す関数です。
- 指定日に購入した固定金利の証券(額面より低価格で発行される利息がゼロの債券=割引債=ゼロクーポン債)への投資で、満期日に支払われる金額を計算する。
この様な場合に利用するのが「RECEIVED関数」です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=RECEIVED(受渡日,満期日,投資額,割引率,[基準])
重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年5月25日を入力する場合は、DATE(2020,5,25) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
受渡日 | 必須 | 証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。 |
満期日 | 必須 | 証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。 |
投資額 | 必須 | 証券への投資額を指定します。 |
割引率 | 必須 | 証券の割引率を指定します。 |
[基準] | [省略可] | 計算に使用する基準日を示す数値を指定します。 |
基準日数を示す数値 | 基準日数 (月/年) |
---|---|
0or省略 | 30日/360日(NASD方式) |
1 | 実際の日数/実際の日数 |
2 | 実際の日数/360日 |
3 | 実際の日数/365日 |
4 | 30日/360日(ヨーロッパ方式) |
RECEIVED関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年5月25日は1900年1月1日から43976日後に当たるので、シリアル値は43976になります。(ちなみに、この場合の日付のシリアル値は=DATEVALUE("2020-5-25")で求めることが出来ます)
- ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金の決済日付です。満期日とは、証券の支払期日です。例えば、2008年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる2050年1月1日になります。
- ・受渡日、満期日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
- ・受渡日または満期日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
- ・投資額 ≦ 0 または割引率 ≦ 0 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・基準<0または基準>4である場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・受渡日≧満期日である場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・RECEIVED関数は、次の数式で表されます。
- ・ここで
- ・B=利息計算の基礎となる1年の日数
- ・DIM=発行日から満期日までの日数
RECEIVED関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
2020/1/25 | 受渡日 (発行日) |
2020/5/25 | 満期日 |
\100,000,000 | 投資額 |
5.35% | 割引率 |
2 | 基準(実際の日数/360日) |
上のデータに対する、債券の満期日に支払額の合計を求めます。
=RECEIVED(A2,A3,A4,A5,A6)
=¥101,831,122
関連する関数
- DISC関数:証券の割引率を求める
- PRICEDISC関数:割引証券の額面100あたりの価格を求める
- RECEIVED関数:全額投資された証券の満期日の支払額を求める