【Excel】NPV関数-定期的な現金流動から正味現在価値を求める-
約~分
(約文字)
2020-04-28
- Keyword
- Excel
- NPV関数
- 定期的
- 現金流動
- キャッシュフロー
- 正味現在価値
NPV関数とは
エクセルの「NPV関数」は定期的な現金流動から正味現在価値を返す関数です。
例えば、投資の正味現在価値を、割引率、将来の一連の支払い (負の値)や、その収益 (正の値) を使い計算する様な場合に利用するのが「NPV関数」です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=NPV(割引率,値1,[値2],...)
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
割引率 | 必須 | 投資期間を通じて一定の利率を指定します。 |
値1/[値2] | 必須/[省略可] | 値 1 は必ず指定します。値 2 以降は省略可能です。 支払いと収益を表す 1 ~ 254 の引数。 |
値 1, 値 2, ... は定期的に、各期末に発生するものです。
NPV関数では、値1, 値2, ... の順序が現金流動の順序であると見なされます。支払額と収益額を入力する際は、順に注意が必要です。
引数が「空白セル」「論理値」「数値を表す文字列」「エラー値」「数値に変換できない文字列」の場合は無視されます。
引数が配列orセル範囲の参照である場合、その中に含まれている数値だけが計算の対象となります。「空白セル」「論理値」「文字列」「エラー値」はすべて無視されます。
NPV関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・NPV関数では、投資は値1の現金流動が発生する日付より1期前に開始され、引数リストの最後の現金流動で終了します。NPV関数の計算は、将来の現金流動に基づいて行われます。このため、最初の現金流動が1期目の期首に発生する場合、この現金流動を引数として指定せずに、NPV関数の計算結果に加算する必要があります。詳細は、使用例を参照してください。
- ・nが引数リスト内の現金流動数の場合、NPV関数は、次の数式で表されます。
- ・NPV関数は、投資の現在価値を返すPV関数と似ています。PV関数とNPV関数の最も大きな違いは、PV関数では現金流動が期首と期末のどちらに発生してもかまわない点にあります。また、NPV関数では現金流動の金額が一定していませんが、PV関数では投資期間を通じて一定である必要があります。財務関数の詳細については、PV関数を参照してください。
- ・NPVは、IRR関数(内部利益率)にも関連します。IRR関数は、npvは0:NPV(IRR(...),...)=0の値の比率です。
NPV関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
0.1 | 年間割引率 |
-1,000,000 | 今後1年間の初期投資額 |
3,000 | 1年目の収益 |
5,000 | 2年目の収益 |
7,000 | 3年目の収益 |
上の投資の正味現在価値を求めます。
=NPV(A2, A3, A4, A5, A6)
=-¥898,074
データ | 説明 |
---|---|
0.08 | 年間割引率 |
-5,000,000 | 今後1年間の初期投資額 |
900,000 | 1年目の収益 |
950,000 | 2年目の収益 |
20,000 | 3年目の収益 |
1,300,000 | 4年目の収益 |
15,000 | 5年目の収益 |
上の投資の正味現在価値を求めます。
=NPV(A2, A4:A8)+A3
=¥-2,370,571
上の投資に対する、6年目に800,000円の損失が発生すると予測される場合の、投資の正味現在価値を求めますを求めます。
=NPV(A2,A4:A8,-800000)+A3
=¥-2,874,706