【Excel】IRR関数-指定範囲の現金流動から内部利益率を求める-
約~分
(約文字)
2020-04-20
- Keyword
- Excel
- IRR関数
- 指定範囲
- 現金流動
- 内部利益率
IRR関数とは
エクセルの「IRR関数」は指定範囲の現金流動から内部利益率を返す関数です。
- キャッシュフローは、「月」や「年」など定期的に発生するものにする必要があります(但し、均等にする必要はありません)。
- 内部利益率は、一定の期間毎に発生する支払い(マイナス値)と、収益(プラス値)から成る、投資に対しての受取りの利率です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=IRR(値,[推定値])
重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年3月13日を入力する場合は、DATE(2020,3,13) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
値 | 必須 | 内部利益率を計算する数値を含む配列orセル範囲への参照を指定します。内部利益率を計算するには、収益(プラス値)と支払い(マイナス値)が少なくとも1つずつ含まれている必要があります。指定した値の順がキャッシュフローの順と見なされます。範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれる場合は無視されます。 |
[推定値] | [省略可] | IRR関数の計算結果に近いと思われる数値を指定します。計算には反復計算手法が使用されます。推定値を初期値とし計算結果の誤差が0.00001%になるまで、利益率の値を変えて反復計算が行われます。反復計算を20回行っても結果が得られない場合は、エラー値#NUM!が返されます。殆どの場合、推定値を指定する必要はありません。 推定値を省略すると、0.1(10%)が指定されたと見なされます。IRR でエラー値#NUM!が返される場合or結果が予測した値に近くない場合は、推定値を変えてやり直してください。 |
IRR関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・IRR関数は、正味現在価値を返すNPV関数と相互に関連しています。
- ・IRR関数の計算結果は、正味現在価値が0(ゼロ)であるときの利益率となります。
- ・次の数式は、NPV関数と IRR関数との関係を示しています。
- ・NPV(IRR(A2:A7),A2:A7)=1.79E-09[IRR関数の精度の範囲では、値は事実上0(ゼロ)に相当します]
IRR関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
-¥80,000 | 初期投資額 |
¥13,000 | 1年目の収益 |
¥15,000 | 2年目の収益 |
¥19,000 | 3年目の収益 |
¥24,000 | 4年目の収益 |
¥27,000 | 5年目の収益 |
上のデータに対する、上記投資に対する4年後の内部利益率を求めます。
=IRR(A2:A6)
=-4.192%
上のデータに対する、上記投資に対する5年後の内部利益率を求めます。
=IRR(A2:A7)
=6.305
上のデータに対する、2年後の内部利益率を求めるます。
=IRR(A2:A4,-15%)
=-48%