【Excel】PV関数-ローンや投資の現在価値(借入金額)を求める-
約~分
(約文字)
2020-05-21
- Keyword
- Excel
- PV関数
- ローン
- 投資
- 現在価値
PV関数とは
エクセルの「PV関数」はローンや投資の現在価値(借入金額)を返す関数です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=PV(利率,期間,定期支払額,[将来価値],[支払期日])
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
利率 | 必須 | 投資期間を通じて一定の利率を指定します。例えば、年利10%の自動車ローンを利用し月払いで返済する場合、月単位の金利は10%÷12ヶ月=0.83%となります。この場合、数式には0.83%or0.0083を指定します。 |
期間 | 必須 | 投資期間全体での支払回数の合計を指定します(マイナスの値で指定するのが一般的です)。例えば、4年ローンを利用し月払いで返済する場合、支払回数は4年×12ヶ月=48月となります。 この場合、数式には48を指定します。 |
定期支払額 | 必須 | 支払いは各期に行われ、投資期間中に変更することはできません。通常、この支払額には元金と利息が含まれますが、他の手数料や税金は含まれません。例えば、$1万の4年ローンの金利12%での月次の返済額は $263.33です。 数式には-263.33と指定します。省略した場合は、将来価値の引数を指定する必要があります。 |
[将来価値] | [省略可] | 投資の将来価値(最後の支払いを行った後に残る現金の収支)を指定します。省略すると、0を指定したと見なされます(例えば、ローンなどの借入金の将来価値は0になります)。例えば、18年で500万円を貯める目標にした場合、将来価値は500万円になります。投資期間の金利を予測することで、毎月の貯蓄額を決めることができます。省略した場合は、定期支払額の引数を指定する必要があります。 |
[支払期日] | [省略可] | いつ支払いが行われるかを0or1で指定します。 |
支払期日 | 支払いが行われる時期 |
---|---|
0or省略 | 各期の期末 |
1 | 各期の期首 |
PV関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・利率と期間を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。例えば、年利12%の4年ローンを月払いで返済する場合、利率には12%÷12=1(%)を、期間は4年*12ヶ月=48(月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率に12(%)、期間に4(年)を指定します。
- ・以下の関数は、投資やローンを計算するために使用することができます。
- ・これらの関数の対象となる投資は、定額の支払いが定期的に行われることが前提になっています。例えば、自動車ローンや不動産ローンなどが対象になります。 詳細は、各関数の説明を参照してください。
- ・投資関数では、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し、配当金のような入金は正の数で表します。例えば、銀行口座の預金10万円を引数として使用する場合、預金者側は-100000、銀行側では100000と指定します。
- ・Excelでは、財務関数の引数は相互に関連しています。例えば、利率が0でない場合は、次式が成立します。
- ・利率=0の場合は、次式が成立します。
- (定額支払額 * 期間) + 現在価値 + 将来価値 = 0
PV関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
-23000 | 毎月末の支払額 |
5% | 年間の利率 |
10 | 借入年数 |
上のデータに対する、借入することが可能な金額を求めます。
=PV(A3/12,A4*12,A2,,0)
=¥2,168,471