【Excel】PRICEMAT関数-満期日に利息が支払われる証券(利付債)の額面100あたりの価格を求める-
約~分
(約文字)
2020-05-20
- Keyword
- Excel
- PRICEMAT関数
- 満期日
- 利息
- 証券
- 価格
PRICEMAT関数とは
エクセルの「PRICEMAT関数」は満期日に利息が支払われる証券(利付債)の額面100あたりの価格を返す関数です。
構文と引数
- 365
- 2019
- 2016
- 2013
- 2010
- 2007
=PRICEMAT(受渡日,満期日,発行日,利率,利回り,[基準])
重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年5月20日を入力する場合は、DATE(2020,5,20) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
引数 | 必要性 | 内容 |
---|---|---|
受渡日 | 必須 | 証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。 |
満期日 | 必須 | 証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。 |
発行日 | 必須 | 証券の発行日を指定します。日付にはシリアル値が使用されます。 |
利率 | 必須 | 発行日の証券の利率を指定します。 |
利回り | 必須 | 証券の年間配当を指定します。 |
[基準] | [省略可] | 計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。 |
基準日数を示す数値 | 基準日数 (月/年) |
---|---|
0or省略 | 30日/360日(NASD方式) |
1 | 実際の日数/実際の日数 |
2 | 実際の日数/360日 |
3 | 実際の日数/365日 |
4 | 30日/360日(ヨーロッパ方式) |
PRICEMAT関数の解説
出典:Microsoft - Office サポート
- ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2008年1月1日は1900年1月1日から43971日後に当たるので、シリアル値は43971になります。
- ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。 満期日とは、証券の支払期日です。 たとえば、2020年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が 2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる 2050年1月1日になります。
- ・受渡日、満期日、発行日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
- ・受渡日、満期日、発行日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
- ・利率 < 0 または利回り < 0 の場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・基準 < 0 または基準 > 4 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・受渡日 ≧ 満期日である場合、エラー値#NUM!が返されます。
- ・PRICEMAT 関数は、次の数式で表されます。
- ・ここで
- ・B=利息計算の基礎となる1年の日数です。
- ・DSM=受渡日から満期日までの日数です。
- ・DIM=発行日から満期日までの日数です。
- ・A=発行日から受渡日までの日数です。
PRICEMAT関数の使用例
データ | 説明 |
---|---|
2020/1/30 | 受渡日 |
2020/5/20 | 満期日 |
2018/9/10 | 発行日 |
7.20% | 半年単位の利率 |
7.20% | 利回り |
0 | 基準(30日/360日) |
上のデータに対する、債券の価格を求めます。
=PRICEMAT(A2,A3,A4,A5,A6,A7)
=99.78473581
関連する関数
- ACCRINTM関数:満期日に利息が支払われる証券(利付債)の未収利息額を求める
- PRICEMAT関数:満期日に利息が支払われる証券(利付債)の額面100あたりの価格を返す関数
- YIELDMAT関数:満期日に利息が支払われる証券(利付債)の利回りを求める