【Excel】YIELDMAT関数-満期日に利息が支払われる証券(利付債)の利回りを求める-


(約文字)

2020-06-10

  • Keyword
  • Excel
  • YIELDMAT関数
  • 満期日
  • 利息
  • 証券
  • 利回り

YIELDMAT関数とは

エクセルの「YIELDMAT関数」は満期日に利息が支払われる証券(利付債)の利回りを返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=YIELDMAT(受渡日,満期日,発行日,利率,現在価値,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年6月10日を入力する場合は、DATE(2020,6,10) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須 証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。
発行日必須証券の発行日を指定します。日付にはシリアル値が使用されます。
利率必須発行日の証券の利率を指定します。
現在価値必須額面100に対する証券の価値を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

YIELDMAT関数の解説

  • ・Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年6月10日は1900年1月1日から43992日後に当たるので、シリアル値は43992になります。
  • ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。 満期日とは、証券の支払期日です。たとえば、2020年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。 この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる2050年1月1日になります。
  • ・受渡日、満期日、発行日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日、満期日、発行日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・利率 < 0 または現在価値 ≦ 0 の場合は、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準 < 0 または基準 > 4 の場合は、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・受渡日≧満期日の場合は、エラー値#NUM! が返されます。
出典:Microsoft - Office サポート

YIELDMAT関数の使用例

データ説明
2020年7月1日受渡日
2050年1月1日満期日
2020年1月1日発行日
6.25%半年単位の利率
\10,001.23現座価値
0基準(30日/360日)

上のデータに対する、債券の利回りを求めます。

=YIELDMAT(A2,A3,A4,A5,A6,A7)

=-3.29%

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