初級

【エクセル】
関数の勉強方法
【8つのコツ】


(約文字)

2018-09-10 2019-05-20

エクセル関数の勉強方法8つのコツ

エクセル関数の勉強方法8つのコツ

エクセルの関数は初心者さんにはわかりにくいかもしれません。でも理解することでエクセルを使いこなせるようになりますので、使い方を覚える必要がある必須の機能です。 この記事では、エクセルの関数を効率よく勉強する為の方法やコツを初心者の方にも解りやすく詳しく解説します。この記事を実践して”脱”初心者を目指しましょう。

1.エクセルを毎日触る

他者が作ったエクセルファイルの文字の追加や修正なら、パソコンが使えれば誰にでもすぐ出来ますが、まったくのゼロからエクセルを使いこなせる様になるには時間がかかります。 真っ白なエクセルのシートから関数を使った表計算を完成させるには様々な知識が必要で、独学で覚えるとすれば数か月の時間が必要です。 初心者で習い始めの時期は、毎日パソコンを立ち上げて、エクセルを触って、コツコツ焦らず、あきらめずに勉強することが大事です。

2.関数の全体像をサラッと流す

エクセルには沢山の関数が用意されていますので、これを全部覚えるのは正直、無理です^^;。 まずは関数にはどんな種類があるのかを知っておけば十分で、よく使う関数だけ使える様になっておきましょう。 後は必要な関数を探し出して、個々の使い方を理解出来ればOKです。

エクセルに用意されている関数の種類については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

また、書籍やWEBで勉強する中で、エクセルの記事を見て気になった関数があったら、よく読んで使い方を理解しましょう。 そして、具体的に使えそうな場面を想像する事で、エクセルのシートを作る練習になります。

3.実際に使えるエクセルシートを作る

誰かが作ったエクセルファイルの追加や修正をしていても、いつになっても自分で関数を使ったエクセルシートは作れませんが、ゼロから自分でエクセルシートを作ると、飛躍的にスキルが上達します。 何かテーマを決めて、実際に使えるシートや表を関数を使って作る事が上達のコツです。 出来上がりがイメージでき、モチベーションも高まりますし、出来上がった時の達成感もあり、満足度が違います。

私が便利だと思うものですが、例えばご家庭であれば「体重記録表」「家計簿」「資産ポートフォリオ」などがいいでしょう。 会社であれば、すでに様々な場面でエクセルが使われているでしょうから、困っている事の現状把握をするためのモニタリングと結果を分析する為のデータ集計表等を作ると良いと思います。

4.わからないことはWEBで検索

関数を使ったエクセルシートの作成を進めると、解らないことが沢山出てきますが、これをひとつずつクリアする事で、エクセルのスキルが向上します。 解らないことをクリアにするとき、まずWEBでキーワード検索すれば答えを見つける事が出来るでしょう。20年以上エクセルを使っている私もこの方法でほぼ解決できます。 WEBは学習スピードを向上させる「高速道路」の様なものと例えた方がいます、誰でも利用出来るWEBの情報を上手く活用する事で上達のスピードを高めて下さい。

5.バージョンの違いは気にしない

2018年9月の時点でエクセルの最新バージョン2016です。私は仕事でバージョン2013を使っていますが、関数の利用で不便を感じたことは一度もありません。 初めに使ったエクセルのバージョンは95ですが、この時に覚えた関数の知識が今でもそのまま使えます。 新しいバージョンになると、新しく使い勝手が良い関数が増えますが、それは別名の関数なので、昔の関数は今でも同じに使えます。 但し、一部の関数では同じ名前の関数でも、バージョンによって機能が変化したものが若干あるのですが、問題が起きたことはありません。

ちなみに、私の自宅にはエクセル2003がインストールされたパソコンがまだ残っていますが、エクセル2016で作ったファイルをエクセル2003で開こうとしても、そのままでは開けません。 エクセル2016で旧バージョンで名前を付けて保存しなおすか、最新のエクセルをインストールしておく必要があります。拡張子がxlsは古いバージョンのエクセルで開けますが、拡張子がxlsxは古いバージョンのエクセルで開けません。

6.マクロはまだ使う必要ない

エクセルの関数に限界を感じると「マクロに頼るのがいいかなぁ?」と考える方がいらっしゃいますが、それは危険な考え方です。 マクロは強烈なパワーを持った機能ですが、運用にはリスクもありますので、初心者がマクロを使うのは覚悟が必要です。 本当にマクロが必要なのか冷静に頭を整理して、よく検討してから導入してください。

7.ひとつの関数を完璧に理解する

ひとつの関数の説明をよく読んで、その意味を完全に理解しましょう。関数の基本形、記号の使い方、用語の意味など、ひとつの関数でこれらを理解できれば、他の関数も理解できます。 全ての関数は以下の基本形で出来ています。この基本形の意味を理解できれば、エクセルの関数が理解できるようになる第一歩です。

戻り値=関数名(引数1,引数2,引数n...)

エクセルの関数の基礎知識については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

また、出てくる記号や用語は全て意味を持っています。これを理解すると、他者が作った数式の意味が読み取れる様になります。特に理解しておきたいのは、「戻り値」「=」「()」「引数」「,」です。

引数については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

これ以外にも「:」「$」「&」「ネスト(入れ子)」も意味を調べて理解しておきましょう。今後、様々な場面で出てきます。

$については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

ネスト(入れ子)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

8.ステップを踏んで関数の理解を深める

更に関数の理解を深めるには、以下のステップを踏んでレベルアップしましょう。複数の関数を組み合わせられるようになると、エクセルを使いこなすことが出来るようになります。 これが短時間のうちに一人で作れるようになれば、初心者卒業だと思います。(3分以内に完成すれば、エクセルの関数について十分なスキルを持っていると判断できると思います。)

ステップ1:平均値を求める

セルA1~A10に0~100までの数を入力し、セルA11に平均値を求めましょう。

平均値については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

ステップ2:数値を丸める

セルA11に求めた平均値の小数点以下を丸めて整数にしましょう。(ヒントこれには関数の中に関数を入れる”入れ子”の知識が必要です)

エクセルで数値の丸めについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

ステップ3:条件により答えを表示/非表示する

セルA1のデータ入力の有無を判断し、A1セルが空の場合はセルA11は空欄、A1セルに値が入力されている場合はセルA11はステップ②で求めた答えが表示されるようにしましょう。

エクセルで条件により処理を変える方法(場合分け)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

答えを含むエクセルファイルです。ダウンロードしてご自身のパソコンでどう作っているかを勉強してみてください。

ダウンロード

この記事は以上です。最後までご覧頂き、ありがとうございました。