【Excel】INTERCEPT関数-回帰直線の切片を返す関数-


(約文字)

2021-08-09

  • Keyword
  • Excel
  • INTERCEPT関数
  • 回帰直線
  • 切片

INTERCEPT関数とは

エクセルの「INTERCEPT関数」は回帰直線の切片を返す関数関数です。

既知のxと既知のyを通過する線形回帰直線の切片を計算します。切片は、既知のxと既知のyを通過する最適な回帰直線に基づいています。 独立変数が0(ゼロ)のときの従属変数の値を決める場合に INTERCEPT関数を使用します。 例えば、室温またはそれ以上の環境でデータが取得された場合に、0度における金属の電気抵抗を予測する場合にINTERCEPT関数を使用します。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=INTERCEPT(既知のy,既知のx)

引数必要性内容
既知のy必須観測またはデータの従属範囲を指定します。
既知のx必須観測またはデータの独立範囲を指定します。

INTERCEPT関数の解説

  • ・引数には、数値か、数値を含む名前、配列、または参照を指定します。
  • ・引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として0(ゼロ)を含むセルは計算の対象となります。
  • ・既知のyと既知のxに含まれる値の個数が異なる場合や、これらの引数に値がまったく含まれない場合は、エラー値#N/Aが返されます。
  • ・INTERCEPT関数やSLOPE関数の基になるアルゴリズムは、LINEST関数の基になるアルゴリズムとは異なります。そのため、データが不定で共線性がある場合に、結果が異なることがあります。たとえば、"既知のy"引数のデータ要素が0、"既知のx"引数のデータ要素が1の場合、次のような動作になります。
  • ・INTERCEPT関数とSLOPE関数ではエラー値#DIV/0!が返されます。INTERCEPT関数とSLOPE関数のアルゴリズムは唯一の解を求めるように設計されていますが、この場合は複数の解があり得ます。
  • ・LINEST関数では値0が返されます。LINEST関数アルゴリズムでは、共線性があるデータに対して適切な結果を返すようになっており、この場合は少なくとも1つの答えが見つかります。
出典:Microsoft - Office サポート

INTERCEPT関数の使用例

既知のy既知のx
26
35
911
17
85

上記データに対する線形回帰直線の切片を求めます。

=INTERCEPT(A2:A6, B2:B6)

=0.0483871

関連する関数

  • INTERCEPT関数:回帰直線の切片を返す関数
  • LINEST関数:回帰直線の係数の値を配列で返す関数
  • SLOPE関数:回帰直線の傾きを返す関数
  • STEYX関数:回帰直線上の予測値の標準誤差を返す関数
  • TREND関数:回帰直線による予測値を配列で返す関数