【Excel】ODDFPRICE関数-最初の期の日数が半端な証券の額面100あたりの価格を求める-


(約文字)

2020-04-28

  • Keyword
  • Excel
  • ODDFPRICE関数
  • 最初の期
  • 日数
  • 半端
  • 証券
  • 価格

ODDFPRICE関数とは

エクセルの「ODDFPRICE関数」は1期目の日数が半端な証券の額面100あたりの価格を返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=ODDFPRICE(受渡日,満期日,発行日,初回利払日,利率,利回り,償還価額,頻度,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年4月28日を入力する場合は、DATE(2020,4,28) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須 証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須証券の満期日を指定します。 証券の支払期日です。
発行日必須証券の発行日を指定します。
初回利払日必須証券の最初の利払日を指定します。
利率必須証券の利率を指定します。
利回り必須証券の年間配当を指定します。
償還価額必須 額面100に対する証券の償還額を指定します。
頻度必須 年間の利息支払回数を指定します。年1回の場合は1、年2回の場合は2、四半期ごとの場合は4を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

ODDFPRICE関数の解説

  • ・Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年4月28日は1900年1月1日から43949日後に当たるので、シリアル値は43949になります。
  • ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。満期日とは、証券の支払期日です。例えば、2020年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる2050年1月1日になります。
  • ・受渡日、満期日、発行日、初回利払日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日、満期日、発行日、初回利払日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・利率<0 または利回り<0 の場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準<0 または基準>4である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・次の条件が満たされていない場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・満期日>初回利払日>受渡日>発行日
  • ・ODDFPRICE 関数は次の数式で表されます。
  • ・最初の利払期間が短い場合
  • ・ここで
  • ・A=利払期間の第1日目から受渡日までの日数
  • ・DSC=受渡日から次の利払日までの日数
  • ・DFC=利払期間の1期目(日数が半端)の第1日目から、初回利払日までの日数
  • ・E=利払期間の日数
  • ・N=受領日と償還日の間に利息が支払われる回数(この数値に分数が含まれている場合は、次の整数に切り上げられます)。
  • ・最初の利払期間が長い場合
  • ・ここで
  • ・Ai=日数が半端な期に含まれるi番目または最後の擬似利払期間 (quasi-coupon period) の初日からの日数
  • ・DCi=発行日から最初の擬似利払日(i=1) までの日数、または擬似利払期間の日数(i=2,...,i=NC)
  • ・DSC=受渡日から次の利払日までの日数
  • ・E=利払期間の日数
  • ・N=最初の実際の利払日と償還日の間に利息が支払われる回数 (この数値に分数が含まれている場合は、次の整数に切り上げられます)。
  • ・NC=日数が半端な期の中に収まる擬似利払期間の数 (この数値に分数が含まれている場合は、次の整数に切り上げられます)。
  • ・NLi=日数が半端な期に含まれる i 番目または最後の擬似利払期間一期分の標準日数
  • ・Nq=受渡日と初回利払日の間の完全な擬似利払期間の数
出典:Microsoft - Office サポート

ODDFPRICE関数の使用例

データ説明
2018/12/10受渡日
2031/4/1満期日
2018/11/15発行日
2019/4/1初回利払日
8.65%利率
5.25%利回り
100償還価格
2頻度(年2回)
1基準(実際の日数/実際の日数)

上のデータに対する、最初の期の日数が半端な証券の額面100あたりの価格を求めます。

=ODDFPRICE(A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9,A10)

=130.5425386

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