【Excel】ODDLYIELD関数-最後の期の日数が半端な証券の額面100あたりの利回りを求める-


(約文字)

2020-05-12

  • Keyword
  • Excel
  • ODDLYIELD関数
  • 最後の期
  • 日数
  • 半端
  • 証券
  • 利回り

ODDLYIELD関数とは

エクセルの「ODDLYIELD関数」は最後の期の日数が半端な証券の額面100あたりの利回りを返す関数です。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=ODDFYIELD(受渡日,満期日,最終利払日,利率,価格,償還価額,頻度,[基準])

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年5月12日を入力する場合は、DATE(2020,5,12) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
受渡日必須証券の受渡日を指定します。発行日以降に証券が買い手に引き渡される日付です。
満期日必須証券の満期日を指定します。証券の支払期日です。
最終利払日必須証券の最後の利払日を指定します。
利率必須証券の利率を指定します。
価格必須証券の価格を指定します。
償還価額必須額面100に対する証券の償還額を指定します。
頻度必須年間の利息支払回数を指定します。年1回の場合は頻度=1、年2回の場合は頻度=2、四半期ごとの場合は頻度=4を指定します。
[基準][省略可]計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準日数を示す数値基準日数 (月/年)
0or省略30日/360日(NASD方式)
1実際の日数/実際の日数
2実際の日数/360日
3実際の日数/365日
430日/360日(ヨーロッパ方式)

ODDLYIELD関数の解説

  • ・Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年5月12日は1900年1月1日から43963日後に当たるので、シリアル値は43963になります。
  • ・受渡日とは、債券などの証券の売買代金を決済した日付です。満期日とは、証券の支払期日です。たとえば、2020年1月1日に発行された30年債券を、発行日の6か月後に購入したとします。この債券は、発行日が2020年1月1日、受渡日が2020年7月1日になり、満期日は、発行日の30年後に当たる2050年1月1日になります。
  • ・受渡日、満期日、発行日、最終利払日、基準に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・受渡日、満期日、発行日、最終利払日に無効な日付を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・利率<0 または現在価値<= 0 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・基準<0 または基準>4 である場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・次の条件が満たされていない場合、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・満期日>初回利払日>受渡日>発行日
  • ・ODDLPRICE関数は次の数式で表されます。
  • ・ここで
  • ・Ai=日数が半端な期に含まれるi番目または最後の擬似利払期間 (quasi-coupon period) の償還日の直前の利払日より前の日数
  • ・DCi=実際の利払期間の日数で区切られた i 番目または最後の擬似利払期間の日数
  • ・NC=日数が半端な期の中に収まる擬似利払期間の数 (この数値に分数が含まれている場合は、次の整数に切り上げられます)
  • ・NLi=日数が半端な期に含まれる i 番目または最後の擬似利払期間の標準的な日数
出典:Microsoft - Office サポート

ODDLYIELD関数の使用例

データ説明
2020/4/20受渡日
2020/6/15満期日
2019/12/24最終利払日
3.75%利率
9987.5価格
10000償還価格
2頻度(年2回)
0基準(30日/360日)

上のデータに対する、最終利払期間の日数が半端な証券に対する利回りを求めます。

=ODDLYIELD(A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9)

=0.86%

関連する関数

  • ODDFPRICE関数:最初の期の日数が半端な証券の額面100あたりの価格を求める
  • ODDLPRICE関数:最後の期の日数が半端な証券の額面100あたりの価格を求める
  • ODDFYIELD関数:最初の期の日数が半端な証券の額面100あたりの利回りを求める
  • ODDLYIELD関数:最後の期の日数が半端な証券の額面100あたりの利回りを求める