【Excel】XIRR関数-非定期的な現金流動から内部利益率を求める-


(約文字)

2020-06-03

  • Keyword
  • Excel
  • XIRR関数
  • 非定期的
  • 現金流動
  • 内部利益率

XIRR関数とは

エクセルの「XIRR関数」は非定期的な現金流動(キャッシュフロー)から内部利益率を返す関数です。

定期的な現金流動(キャッシュフロー)の内部利益率を求めるには「IRR関数」を使います。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=XIRR(値,日付,[推定値])

引数必要性内容
必須収支明細表の日付に対応する一覧のキャッシュフローを指定します。最初の支払いは投資の最初に発生する原価や支払いに対応するので省略が可能です。最初のキャッシュフローが原価や支払いの場合、負の値を指定する必要があります。以降の支払いは一年の日数を365日として割り引かれます。正の値と負の値が少なくとも1つずつ含まれている必要があります。
日付必須キャッシュ フローに対応する一連の支払日を指定します。指定順序は自由です。DATE関数or他の数式or他の関数の結果として指定します。例えば、2020年6月3日を入力する場合は、DATE(2020,5,3)と指定します。日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。.
[推定値][省略可] XIRR関数の計算結果に近いと思われる数値を指定します。

XIRR関数の解説

  • ・Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。既定では、1900年1月1日がシリアル値1として保存され、2020年6月3日は 1900年1月1日から43985日後に当たるので、シリアル値は43985になります。
  • ・日付に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  • ・内部利益率を計算するには、正の値と負の値がキャッシュ フローに少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。そうでない場合は、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・日付に無効な数値を指定すると、エラー値#VALUE!が返されます。
  • ・日付に投資の開始日より前の日付を指定すると、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・キャッシュ フローと日付に指定された値の個数が異なる場合は、エラー値#NUM!が返されます。
  • ・ほとんどの場合、XIRR関数の計算で推定値を指定する必要はありません。推定値を省略すると、0.1(10%)が指定されたと見なされます。
  • XIRR関数は、正味現在価値を返すXNPV関数と相互に関連しています。XIRR関数の計算結果は、XNPV関数の計算結果が0(ゼロ)であるときの利益率となります。
  • XIRR関数の計算には、反復計算の手法が使用されます。推定値を初期値とし、計算結果の誤差が0.000001%になるまで、利益率の値を変えて反復計算が行われます。反復計算を100回行っても、次式で表される結果が得られない場合は、エラー値#NUM!が返されます。利率は以下の結果になるまで変更されます。
出典:Microsoft - Office サポート

XIRR関数の使用例

データ説明
-1,100,0002018年2月1日
385,0002018年4月1日
535,0002018年11月30日
435,0002019年3月15日
385,0002019年5月1日

上のデータに対する、内部利益率を求めます。

=XIRR(A2:A6,B2:B6,0.1)

=77.86%

関連する関数

  • IRR関数:定期的な現金流動から内部利益率を求める
  • MIRR関数:定期的な現金流動から修正内部利益率を求める
  • NPV関数:定期的な現金流動から正味現在価値を求める
  • XIRR関数:非定期的な現金流動から内部利益率を求める
  • XNPV関数:非定期的な現金流動から正味現在価値を求める