【Excel】MIRR関数-指定範囲の現金流動から修正内部利益率を求める-


(約文字)

2020-04-23

  • Keyword
  • Excel
  • MIRR関数
  • 現金流動
  • キャッシュフロー
  • 修正
  • 内部利益率

MIRR関数とは

エクセルの「MIRR関数」は指定範囲の現金流動から修正内部利益率を返す関数です。

投資原価と現金の再投資に対する受取利率の両方が考慮されます。

構文と引数

  • 365
  • 2019
  • 2016
  • 2013
  • 2010
  • 2007

=MIRR(範囲,安全利率,危険利率)

重要:日付は、DATE関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 例えば2020年3月13日を入力する場合は、DATE(2020,3,13) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。

引数必要性内容
範囲必須 数値を含む配列またはセル参照を指定します。 これらの数値は、定期的に発生する一連の支払い (負の値) とその収益 (正の値) を表しています。
安全利率必須支払額(負の現金流動)に対する利率を指定します。
危険利率必須収益額(正の現金流動)に対する利率を指定します。

MIRR関数の解説

  • ・修正内部収益率を計算するには、正の値と負の値が範囲に少なくとも1つずつ含まれている必要があります。そうでない場合は、エラー値#DIV/0!が返されます。
  • ・引数として指定した配列orセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として0(ゼロ)を含むセルは計算の対象となります。
  • ・MIRR 関数では、範囲の順序がキャッシュ フローの順序であると見なされます。 支払額と収益額を入力する際は、その順序と符号 (収益額は正の値、支払額は負の値) に注意してください。
  • ・nが範囲内のキャッシュフローの回数、frateが安全利率、rrateが危険利率の場合、MIRR関数は次の数式で表されます。
出典:Microsoft - Office サポート

MIRR関数の使用例

データ説明
-15,000,000取得価格
3,600,0001年目の収益
3,100,0002年目の収益
2,600,0003年目の収益
3,500,0004年目の収益
5,600,0005年目の収益
0.1112,000,000のローンの借り入れ年率(安全利率)
0.13収益に対する再投資の年率(危険利率)

上のデータに対する、事業開始から5年後の修正内部利益率を求めます。

=MIRR(A2:A7, A8, A9)

=9.1%

上のデータに対する、事業開始から5年後の修正内部利益率を求めます。

=MIRR(A2:A5, A8, A9)

=-10.6%

上のデータに対する、危険利率を13%と仮定した場合の、5年後の修正内部利益率を求めます。

=MIRR(A2:A7,A8,14%)

=9.5%

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