【Excel】
引き算(減算)のやり方
約~分
(約文字)
2009-07-12 2019-06-04
- Keyword
- Excel
- 引き算
- 仕方
引き算の仕方。できないと悩む初心者さんも、引き算の数式がわかる
この記事では、エクセルで引き算の仕方について初心者さん向けに解説します。
私もそうでしたがエクセルの習い始めたころは”紙”と”ペン”があれば小学生でも簡単に出来る引き算が、エクセル上では「引き算の数式が解らない...」「引き算で使う記号はどれだっけ?」と悩みがちです。
そこで、この記事ではエクセル上での引き算の仕方【基礎編】として、「引き算の記号」「記号の入力」「引き算の計算式」を解説します。ここまで読んで頂ければ、引き算の仕方の基礎が理解できるはずです。
更に、最後まで読んで頂ければ、【応用編】として「時間の引き算」「列どうしの引き算」「引き算するセル番地を固定する」「引き算の答えを絶対値で求める」と、引き算の応用の仕方まで、幅広く身に付けられると思います。
この記事の目次
1.【基礎編】エクセルの引き算の記号
エクセルで引き算(減算)をする場合に利用する記号(正式には”演算式”と言います)は、半角文字の「-(マイナス記号)」です。
他のセルに入力されたデータ(数値、関数の結果)や、答えを求めたいセルに入力された引き算の式の-(マイナス記号)の前や後に直接数値を指定することで、引き算が出来ます。
ちなみに、エクセルに引き算の関数は用意されていません。
2.【基礎編】引き算で使う記号の入力方法
この「-」記号は半角英数モードの状態でキーボードから以下を入力します。
【ほ】 (【Shift】【Ctrl】【Alt】【Fn】など他のキーは使いません)
※画像引用元:www.sharots.com
キーボードの右側にテンキーがある場合は、その右上の【-】キーで直接入力できます。
もし全角の「-」が表示されてしまった場合は[日本語モード]の状態で入力しているので、以下のどちらかの方法でやり直してください。
- ①入力変換が確定前ならキーボード上部の【F10】キーを1回押して全角文字を半角文字に変換する
- ②キーボード上部の【半角/全角|漢字】キーを押して[半角英数モード]にしてからもう一度入力し直す
ちなみに、エクセルは賢いので全角の「-」を入力しても自動で半角「-」に変換してくれます。
3.【基礎編】エクセルで引き算のやり方
A2セルからB2セルを引き算したい場合、答えを求めたいセルに以下の式を入力します。
=A2-B2
(文字は全て半角で入力してください。エクセルの計算式は基本的には全て半角の文字を使いましょう。)
今後、変わらない値を引く方法
今後、変更される予定がない固定された値(今回は”10”とする)を引く場合は、答えを表示させたいセルに以下の式を入力します。
=C3-10
(但し、この方法は私の経験上おすすめできません。理由は固定値が見えなくなり後から編集や変更などで苦労するからです。このような場合は固定値が見えるように他のセルに入力しておいて数式からそのセルを参照する様にしてください。)
4.【応用編】エクセルで時間の引き算の仕方
エクセルで、時間の引き算も可能です(足し算も可能です)。
時間は「:(コロン記号)」で区切って入力します。12時34分56秒であれば「12:34:56」と、こんな感じです。
(ちなみに”12:34”と入力した場合、エクセルには”12時34分”と認識され、”秒”を略した時刻となります。)
後は、二つの該当するセルに入力し、引き算させればOKです。
=A1-B1
5.【応用編】列どうしの引き算の仕方
列どうしを大量に引き算したい場合、いちいち全部のセルに個別に計算式を入力するのは大変です。 こんな場合は、一つの計算式を入力したら、式を「コピー」→「貼り付け」すれば、貼り付けた計算式は適切なセル番地に自動変換されます。 この適切なセル番地に自動変換される機能を「相対参照」といいます。
6.【応用編】引き算するセル番地を固定する
A1セル内容を固定値として各セルから引き算したい場合は、「$」(ドル記号)によって引きたい値を固定できます。絶対参照による引き算の計算例を以下に示します。
(例)=B1-$A$1
これは、A1セル内容を固定値として各セルから引き算しています。この数式を他のセルにコピーすれば、B1セルは相対的に番地が変わり、A1セルは絶対的な番地なので変わらず固定されます。
「相対参照」と「絶対参照」はエクセルを使うのにとても大切な考え方で、シートの作成や修正で理解しておかないと品質や効率に大きくかかわりますので、絶対に理解しましょう。
7.【応用編】引き算の答えを絶対値で求める
引き算の答えを常にプラスの値で求めるなら、ABS関数を使います。引き算の答えを常にプラスの値にする計算例を以下に示します。
=ABS(B1-A1)
8.【応用編】エクセルで複数の値を引き算するなら関数が便利
セルA1の値から、セルA2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A10の値を引き算したい場合は、以下の様に指定します。
=A1-A2-A3-A4-A5-A6-A7-A8-A9-A10
但し、引き算の対象のセルが100個とかになってくると、指定するのが大変ですし、間違えの元です。 このような場合は、SUM関数を使って合計すれば、引く数が大量になって入力するのが簡単で、間違いが減らせます。
=A1-SUM(A2:A10)
9.【参考】赤字の場合、マイナス値を引き算する?
企業等で、2つ以上の事業や部門の利益合計を計算する場合ですが、全てが黒字であれば以下の方法で計算できます。
=A1+A2
もし両部門とも赤字であった場合はどうでしょう....「マイナスしますか?」.....違いますね、マイナスにしたらおかしな数字になりますので、注意してください。
=A1-A2ではなく、=A1+A2と計算しましょう!例えば、-100と-200の場合、
=A1-A2=(-100)-(-200)=+100となり、正しくない答えになります。
=A1+A2=(-100)+(-200)=-300となり、正しい答えになります。
10.【参考】ついでに覚えたいエクセルの四則演算
エクセルの他の四則演算については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
まとめ
このページでは、エクセルの「引き算の仕方」について、以下の内容を解説しました。
- ・引き算の記号は半角の”-”(マイナス記号)を使う
- ・引き算の記号はキーボードから”【Shift】+【ほ】”で入力できる
- ・引き算の仕方は”=A2-B2”と指定する
- ・時間の引き算の仕方は”=終了時刻-開始時刻”と指定する
- ・列どうしを大量に引き算する場合、ひとつの式をコピペすれば適切に参照してくれる。この機能を”相対参照”と呼ぶ
- ・引き算したいセル番地を固定するなら「$A$1」と指定する。この機能を”絶対参照”と呼ぶ
- ・引き算の答えを常にプラスの値で求めたいならABS関数を使う
- ・複数の値を引き算するならSUM関数で引く値を合計するのが便利
- ・赤字の場合、マイナス値を引き算するのではなく足し算するのが正解
ご理解いただけましたでしょうか?
次は、あなたが実際にエクセル上で実際に作業してみて下さい。 自分の手を動かすことが、パソコンのスキル向上の近道です。
この記事は以上です。