【Excel】
割り算の仕方
約~分
(約文字)
2009-07-09 2019-07-02
- Keyword
- Excel
- 割り算
- 仕方
エクセルで"割り算"の仕方が解らない初心者さんに向けたやさしい解説
この記事は、エクセルの割り算の仕方について、特に初心者さんに向けて解説します。
私もそうでしたが、エクセルを習い始めた頃は、小学生でも”紙”と”ペン”があれば簡単にできる「割り算」が、エクセル上で「数式が解らない...」「どの記号を使う?」と悩みがちです。
そこで、エクセルの割り算の基礎として「割り算で使う記号」「記号の入力方法」「割り算の仕方(計算式)」を解説します。
更に、エクセルの割り算の応用として「割り算の結果をパーセント(%)表示する方法」「割り算の余り(あまり)を求める方法」「割り算の結果を丸める方法」など、幅広く身に付けて頂こうと思います。
この記事の目次
1.【基礎編】エクセルの割り算の記号
エクセルで割り算に使う記号(演算子)は、半角文字の「/」(スラッシュ記号)です。
間違えやすいですが「÷」記号では、割り算の計算は出来ませんので、ご注意ください。
2.【基礎編】割り算の記号を入力する方法
セルに入ったデータ(数値、関数の結果)や、/(スラッシュ記号)の前後に直に値を指定して割り算が出来ます。この「/」記号の入力は[半角英数モード]で、キーボードから以下を入力します。
【め】(【Shift】【Ctrl】【Alt】【Fn】など他のキーは使いません)
※画像引用元:www.sharots.com
もし全角の「/」が表示されたなら[日本語モード]の状態で入力しているので、以下の方法を参考にもう一度入力し直して下さい。
- [方法A]入力変換が確定前ならキーボード上部の【F10】キーを1回押して全角文字を半角文字に変換する
- [方法B」キーボード上部の【半角/全角|漢字】キーを押して[半角英数モード]にしてからもう一度入力し直す
ちなみに、エクセルは賢いので、割り算の式の中で全角の「/」を指定したとしても、半角の「/」に自動で変換してくれます。
3.【基礎編】エクセルの割り算の仕方(計算式)
A2セルの値をB2セルで割った、計算結果を求めたい場合は、答えを表示させたいセルに以下の式を入力します。
=A2/B2 (※分子と分母の指定が逆だと正しく計算されません)
(文字は全て”半角”で入力してください。エクセルの計算式は基本的に全て半角文字を使います。)
割る数(例えば”10”)を直接指定して計算したい場合は、答えを求めたいセルに以下の式を入力します。
=C3/10
また、割られる数(例えば”30”)を直接指定することも可能です。
=30/C3
但し、この方法は私の経験上おすすめできません。理由は、直に指定した値が見えないので、後から編集や変更などで大変だったり、トラブルになりやすいからです。
このような場合は、値が見えるように他のセルに入力しておき、数式からそのセルを参照する様に計算するのがベターです。
4.【応用編】割り算の結果をパーセント(%)表示する
割り算の結果をパーセント(%)で表示することが出来ます。
その方法ですが、セルの書式設定で「パーセンテージ」を選べばパーセント(%)で表示できます。
[パーセンテージ]の指定方法は、以下の手順です。
[対象セル]を選択→[ホーム]タブ→[書式]→[セルの書式設定]→[表示形式]タブ→[パーセンテージ]→[OKボタン]
[セルの書式設定]のダイヤログ画面は、以下のショートカットキーから表示するのが早いです。
【Ctrl】+【1】
5.【応用編】エクセルで割り算の余りを表示する(MOD関数)
割り算の結果、余り(あまり)を求めることが出来ます。これは数学の世界で”剰余演算”とか”モジュロ(modulo)”と呼ばれる計算です。
余り(あまり)を求めたい場合はMOD関数を利用します。その指定方法は以下になります。
=MOD(引数1,引数2)
MOD関数の引数には、以下を指定する必要があります。
引数 | 内容 | 指定 | 説明 |
---|---|---|---|
引数1 | 数値 | 必須 | 割られる数(分数の分子) |
引数2 | 除数 | 必須 | 割る数(分数の分母) |
6.【応用編】割り算の結果を丸める(四捨五入、切り上げ、切り捨て)
6-1.割り算の結果を四捨五入
割り算の結果を四捨五入する方法は、ROUND関数と組み合わせると簡単です。
=ROUND(A2/B2,1)
この場合、A2/B2の答え(1.66666)が小数第二位で四捨五入され、小数第一位まで表示(1.7)されます。
6-2.割り算の結果を切り上げ
割り算の結果を切り上げる方法は、ROUNDUP関数と組み合わせると簡単です。
=ROUNDUP(A2/B2,2)
この場合、A2/B2の答え(3.33333)が小数第三位で切り上げられ、小数第二位まで表示(3.34)されます。
6-3.割り算の結果を切り捨て
割り算の結果を切り捨てる方法は、ROUNDDOWN関数と組み合わせると簡単です。
=ROUNDDOWN(A2/B2,3)
この場合、A2/B2の答え(1.66666)が小数第四位で切り捨てられ、小数第三位まで表示(1.666)されます。
エクセルの「四捨五入」「切り上げ」「切り捨て」については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
7.【参考】割り算の関数(商を求める/余りを表示する)
商を求める:QUOTIENT関数
エクセルの関数には割り算の答え(商)を求めるQUOTIENT関数が用意されています。これは以下の様に使用します。
=QUOTIENT(分子, 分母)
余りを表示する:MOD関数
また、割り算の答え(余り)を求めるMOD関数も用意されています。これは以下の様に使用します。
=MOD(分子, 分母)
8.【参考】ついでに覚えたいエクセルの四則演算
エクセルの他の四則演算については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
まとめ
このページでは、エクセルの「割り算の仕方」について、以下を解説してきました。
- ・割り算で使う記号は「/」である
- ・「/」記号は[半角英数モード]で【め】キーから入力できる
- ・数式は「分子/分母」の順で指定するが基本
- ・セルの書式設定をすれば結果をパーセント(%)表示できる
- ・MOD関数を使えば割り算の余り(あまり)を求めるのが簡単
- ・ROUND関数(四捨五入)・ROUNDUP関数(切り上げ)・ROUNDDOWN関数(切り捨て)で答えを丸められる
ご理解いただけましたでしょうか?
次は、あなたが実際にエクセル上で実際に作業してみて下さい。 自分の手を動かすことが、パソコンスキル向上の近道です。
この記事は以上です。